今野さんは今、新しい構想の現実化に踏み出そうとされている、とお見受けしました。47歳まで農家の主婦であった人ですが、エスティシャン世界1のタイトルもとり、エスティシャンとして活動するかたわらリゾートホテルの社長も兼務。期待されたとおりに立て直された。
その人が、より自己完結性に富んだ生き方を手に入れようとして動き出された、と見ました。。それは何を意味しているのか。何を感受されてのことか。きっと、工業社会の延長線上には未来はない、と気づかれているのではないか、と憶測しとても興味を惹かれました。
要は、自然相手(の農をベースとした主婦として過ごすうち)に身につけられたジェネラリストとしての力を、存分に生かして、より自己完結した人生を目指している人、とお見受けしたわけです。自然によって磨きあげられた感受性で、何を感受されているのか。工業社会の中で、上手に泳ごうとしていたのでは、自分を見失いかねません、と訴えておられるのではないか。
余談ですが、世の中には「自然相手の農をベースとした生活で、主婦の役割を見事に演じること」ほど、ジェネラルな才能を身に着けさせる役割は他にないように私は観ています。
楽しい話が次々と飛び出しました。アーミシュのような生き方が素晴らしい、との意見。それは「アイトワ菜」で追い求めていることです、と思わず口を挟んだ実践例。あるいは、まさにコミュニティガーデンですね、と相槌を打った計画など、ワクワクしどうしでした。また、311被災地の人でもあり、その折の支援で下された判断の下し方や身のこなし方も伺いましたが、とても心を打たれました。
農をベースとした主婦の座につき、ジェネラルな能力を身につえる機会に恵まれなかった女性は、いわんやその機会を活かそうとしなかった女性は、これから苦労するに違いありません。
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