高校2年生の戸苅春香さんが訴えたかった主旨は、「大人の一時的な都合で、私たちの未来をこれ以上汚さないでください。私たちの夢を奪わないでください」であったようです。もしそうなら、なんとしても聴く必要がある、と私は思います。
過日(12日)、マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんが、16歳の誕生日を迎えた日に国連(UN)本部に招かれ、演説をし、世界の多くの人に感銘を与えました。その主旨は「ペンと本が世界を変える」(詳しくは、下記
動画をご覧下さい)でした。
この主旨よりも、戸苅春香さんの訴えの方が「生きとし生けるもの」にとってより深刻であり、重要な問題だ、と私は思います。世界中の人が、生きとし生けるものの生活基盤(地球というリビングシステム)に関わる問題ですから、より以上に評価していたことでしょう。それをなぜ、口封じしたのか。
もちろん、マララのように堂々と話したり、あらゆる人に好感を抱いてもらえたりするような話はできないかもしれません。だからと言って口封じをしてよいはずがありません。何とかしてわが国の若者をマララのように自己表現ができるように育て、その機会を増やし、未来を明るくしなければなりません。
環境問題の一番の問題は、少なめに見ても、未来世代(ジュニア―を含む将来世代)との公平問題です。シニヤーやロートルが「私らが生きている間は(活断層ではないと言い張ったりしても)もつだろう」と考えたり、たとえ有限資源を浪費したり、水や空気をこれ以上汚したりしてでも目先の景気さえ良くすれば、庶民(麻生副総理の認識)は喜び、尾っぽを振るだろうと考えたりして「私らが生きている間はむしろ具合よく行くだろう」と、高をくくっていて良い問題ではないと思います。
「情けは人の為ならず」とのことわざではありませんが、環境問題は生きとし生けるものすべてにとっての公平問題であり、ひいてはいずれ自分自身に降りかかってくる問題です。
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