愉快な意見の交換
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飛び込みの楽しい来客と、話がはずみました。その人はまず、政府は汚染水漏れ問題の国会審議を先送りにしたが、「IOCは試されたわけだ」と語り始めました。 相手が知りたいこと(放射能という身体的影響力のほど)を隠蔽し、いいたいことだけ多大なお金をかけて言っておれば、相手は乗ってくる、と猪瀬知事も思っているようだ、との意見です。 つまり、未知の危険性を承知の上で世界中から多くの人が集まりうる、と都知事は本気で考えているのだろうか。あるいは、IOCが「不安を感じる選手はいない」と思っている、との情報でも得ているのか、との皮肉交じりの意見でした。 これほど結果が分かり切ったことを、「招致に走り出した以上は(結果が出るまでやめられず)トコトンヤッテしまわざるをえないのが日本らしさ」であるとするならば、わが国は「太平洋戦争の二の舞」を演じつつあるようなもの、との意見に同感です。やるせなくなります。 原発の廃炉問題や福島原発の汚染水漏れ問題も話題になりました。廃炉費用を電気代に上乗せするのはまだしも、福島原発の汚染水漏れ対策を国費でまかなうのはやむなしとしても、責任問題はどうなるのか、との指摘でした。「絶対にないとの断言」に安心させられていたことが「あった」わけであり、まるで詐欺にかかったようなものです。その損害をまたしても国民が負担してよいものか、と言われてみればその通りです。これも「絶対に勝つとの断言」に安心させられていた太平洋戦争の二の舞です。 太平洋戦争問題では、「絶対に勝つとの断言」に乗せられ、あたふたした国民は保証されず、「絶対に勝との断言」に組みした職業軍人は、負けても保証するとの法律があったかのごとくに、敗戦国の国費で保証され続けています。 |