「?!?」
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妻は(近くにミツバチの巣箱がある)泉の側で、格闘中の2匹を見つけ、「カマキリがスズメバチをやっつけている」と叫びました。私はそばにあるホオの木の剪定中で、背の高い脚立に登っていましたから、「?!?」と思いはしたものの、私も「それはよかった」と応えています。 ミツバチの巣箱はスズメバチによく襲われます。そうと分かった時は、そばのワークルームから補虫ネットで取り出し、スズメバチを「憎っくきヤツメ」と思いながらいつも捕え、殺しています。妻も、見つけたときはスズメバチを上手に捕えて、殺してくれます。 ですから妻は、自分に代わってカマキリが「スズメバチをやっつけくれている」と思ったのでしょう。その時の私は、背の高い脚立に登ってホオの木の剪定中でしたから、その情景を急いで写真に収めるように妻に頼んだわけです。 スズメバチは自由自在に飛べますが、カマキリはそうは行きません。自由に飛べないカマキリが自由自在に飛べるスズメバチを襲うとは考えられません。ですから私は「?!?」と思ったわけです。しかし、スズメバチよりカマキリの方が図体は大きいし、カマキリは立派で長いカマを持っています。しかも、カマキリは緑色がかった保護色で、目立ちにくい。 ひょっとしたら、ミツバチの巣箱を襲いに来たスズメバチが、保護色をいかして獲物を待ち構えるカマキリの側をうっかり通ってしまったのかもしれない。カマキリは、そうとは知らずにやってきた獲物をサッとカマを振りかざして捕まえます。ですから「?!?」となったわけです。 カメラを取り出してきた妻が狙いを定めようとしたときには、すでにカマキリがスズメバチをやっつけている状況ではなかったようで、妻も「?!?」と思ったようです。 格闘中の2匹を補虫ネットで捕え、妻はワークルームに網ごと持ち込み、タタキの上に伏せました。やおら私は脚立から降りて、そばに駆けつけました。「なんと」網の中で、スズメバチはカマキリにかぶりついたまま離れていないようです。そこで、この2匹に覆いかぶさっている網を指先でつまみあげて空間を作り、絡まった2匹を網から解放したのですが、「なんと」スズメバチはカマキリを貪り食い続けているではありませんか。ゾッとしました。戦場で、頭に血がのぼってしまった兵士を連想しました。尋常では考えられないことが生じていたことを多々聴かされています。とりわけ相手が抵抗した時は、さらに血が頭に登るようです。
そこで、網を静かに外し、カマキリがすでに動かなくなっていることを確かめ、しばし写真に収めつづけました。やおら、ノコギリを持ち直し、襲っていたミツバチの性にも同情し、一撃しました。カマキリは、襲われたのか、反撃されたのかはわかりませんが、数が少ない順で言えば2番目の種でしたから、とても残念に思いました。 |
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いつも捕え、殺しています |
スズメバチはカマキリを貪り食い続けている |
ノコギリを持ち直し、襲っていたミツバチの性にも同情し、一撃しました |