また毒キノコ(ナヨタケ属)を体験的に覚えました。これは庭で出る2種目の毒キノコです。食べても「しびれる程度で済む」そうですから、「いずれ経験してみたい」と考えています。
キノコ博士に電話相談をした翌日、駆けつけてもらえました。菌根性と腐朽性の(今から12月にかけて出るコ)キノコを、合わせて6種もらいました。
「この黄色い『シモコシ(という松林に出る菌根性のキノコ)』は、味がしみ込む料理」、煮つけ、すき焼き、肉じゃが、あるいは佃煮など、に向いている。「このぬめりがある『ヌメリツバタケ(シイタケと同じく腐朽性)』は、ヌメリを活かす料理」汁物や汁がたっぷりある料理、に向いている。「この肉厚でひだが細かい『シロシメジ(松林に出る菌根性)』は、一本しかありませんが、焼いてわさび醤油で食うと」美味、苦みがある。などと教わりました。
本日の「夕食が楽しみだ」と思う間もなく「ゆっくり味わおう」と思い直しています。このところ体重がオーバー気味です。心臓に余分な負担を懸けないためは3つに1つ。減量するか、薬に依存し続けるか、あるいは日々の活動を控えるか、のいずれかです。
まず、薬への依存は避けたい。もちろん減量はしたいけれど、食べる喜びは放棄したくない。それよりも何よりも生きる意義を捨てたくない。それは、私にとっては人生最大の喜びである「充実した日々の生活の営み」をあきらめたくない、ということです。つまり、減量を美味で果たして余分な体への負担を減らし、充実した日々の生活の営みをより活発にしたいわけです。
幸いなことに、庭でもキノコが次々と出ています。シイタケは末期ですが、ナメコが出始めていました。2日後のことになりましたが、ナメコ汁を楽しみました。野生のキノコも出ていますから、美味しいのもあるでしょう。それらで季節の美味を満喫し、減量に貢献させ、充実した日々にしたい。
もちろん、パン食も量的に減らし、美味で満腹を感じられるようにしてもらっています。
糧飯(かてめし)も話題にしました。「タカノツメ」と「コシアブラ」は庭にはありません。「コシアブラ」は、3度挑戦してずれも失敗に終わっています。「ウコギ」「ニワトコ」そして「クサギ」の3種は庭にあり、「ウコギ」の糧飯はすでに好物になっています。
「クサギ」の新芽は「アリナミンの匂い」がするようで、キノコ博士は山で疲れると、「新芽をとって、口先で」しがむそうです。なぜか今年から、庭で「クサギ」がとてもはびこるようになりました。来春はアリナミンの匂いを嗅いでみたいし、「糧飯にも」と考えました。
夕刻、前日に引き続いてキノコのスケッチをしました。それが終わるころに、妻が居間に戻ってきましたから、「ヌメリが身上のキノコは、汁がたっぷりの料理」に向くようだなど、キノコの特色をつたえて、6種を引き継ぎました。
とりわけヌメリのある3種には、腐葉土や松の葉などがついていましたから、洗い落すのに手間取っていました。洗い終わるのを待って、真っ二つい切ってもらい、その断面のスケッチもしました。その上で妻は腕を振るい始めました。
待つこと20分ほど、3種の惣菜が出来上がりました。『シモコシ』は焼くと小さくなり、しかも1本でしたから、4分の1だけ妻にも味わってもらいました。
「ほろ苦くって」美味しい、と妻は言いました。いわれてみれば、キノコ博士から「ほろ苦い」と聴かされていたのです。そうとは気づかず、ぐい飲み一杯の清酒をつけてもらい、私は食べ終わってしまっていたのです。もちろん少し恥ずかしく感じています。
そういえば、「昆虫も話題にしたなア」、と振り返りました。イボタロムシというカイガラムシの一種は「口紅」の原料であった、などです。それは、ハチミツを少しお土産にしたし、ミツバチが一匹やってきてキノコにとまり、飛び去ろうとしなかったからかもしれません。
キノコ博士は幼いころ、カミキリムシの幼虫をこんがり焼いて、お母さんに食べさせられたそうです。「寝小便をとめる秘薬」とか。そういえば「昨日」と、そのカミキリムシの幼虫を捕まえていたことをカメラの記録を取り出して示しています。
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