冬装束への大掃除
 

 わが家の北西の角にある裏庭は、標高で言えば一番高台です。しかし、ここは小倉山の裾野に当たりますから、わが家の水源地になっています。泉はここにありますし、暗渠を敷設しており、中庭にある井戸枠製の集水層を満たしています。また、ビオトープと呼んでいる小川のような湿地もこの一角にあります。ですから、植物の宝庫です。

 漢方薬の王者のごときキハダの木が2本と、シイタケノのホタギにするクヌギが数本、朴葉味噌に用いるホオの他に、コウメとヤマグリの木が各1本など、生えています。

 これらの木の下は、山菜や薬草の収穫場になりつつあります。すでに、山菜としてコゴミ、ワラビ、ウド、そしてイラクサを収穫する場になっています。やがて、ミョウガ、フキ、あるいはゼンマイも収穫できそうだし、現在アオバナを定着させようとしています。また薬草のオウレン、あるいは惣菜の盛り付けに用いるハランも育てており、やがて主たる収穫場になるでしょう。

 それだけに、なるべく他の野草も育つようにしており、昆虫にとってはサンクチュアリのごとくであれ、と思っています。しかし、この時期になると年に1度の手入れをします。さもなければ、キハダやホオの木などが茂りすぎて、山菜などを絶やしてしまうからです。そこで、木々の剪定の後で、下草の手入れを、冬装束への大掃除と位置付けています

 キハダの手入れ法は、我流でマスターしました。今年から、ホオの木でも「これで良し!」と言えそうな手入れ法を編み出したく思って、手を付けました。
 


北西の角にある裏庭


冬装束への大掃除と位置付けています