特別の日
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居間からの眺めが冬らしくなり、スモモの幹を1本切り取り、見晴らしがよくなりました。もちろん、円形花壇のこの幹で木陰にされていた部分の草花を大喜びでしょう。 初氷が張り、サツマイモをはじめコイモやヤーコンなど夏の野菜はことごとくしおれていました。ダチュラにいたっては花をまだつけているのに、まるでお化けです。前日の内に、一部とはいえサツマイモを掘り、ツルを収穫しておいてよかった、と思いました。一晩遅らせていたら、今年は好物のキンピラを1度しか賞味できていなかったところです。 瞳さんと劉さんを迎える日でしたが、寒空の下で庭を案内し、楽しい会話だけでなく、ありがたい相談ごとまでしています。これから劉さんには、時々訪ねてもらえそうです。劉さんの、2つの祖国と、ヒトの行く先を思う心に打たれました。 シカクマメの根を掘ってみて「よかった」と思いました。シカクマメを育て始めたキッカケは、瞳さんから苗をもらったことです。その瞳さんが、この根が食べられることを知らなかったのです。私も知っていたに過ぎなく、実際に根を見たわけではありません。「これなら食べられそうだ」と思い、お二人にも根を持って帰ってもらい、お互いに調理して、おいしい食べ方を探ることになりました。劉さんはヤーコンは初見とのことだし、ムベはお2人とも初見とのことでしたからいずれも土産として持ち帰ってもらいました。 楽しい会話の1つは、ちょっとした疑問が解けたことです。実はこのところ、外国人観光客がとても増えていますが、中国人観光客に限って興味津々の行動を示すことに気付かされていたのです。それは、脇道を20数mも奥まったところに渋柿の木が生えており、鈴なりですが、中国人観光客に限って、その20数mを踏み込んで、鈴なりの実を確かめ、多くの人が記念写真を撮るのです。その訳が分かりました。劉さんによれば、北京など中国の都会では今や、実を付けた木を目にする機会にまったく恵まれていないから、ということです。 お二人を見送った後、夕刻に、葉がしおれたトウガラシを根元から切り取って居間に運び込み、葉を佃煮にしてもらいたくてちぎり取っています。フレームを被せておいてよかった、と思いました。被せていなかったら、葉がずるけてしまい、使いものにならなかったことでしょう。 この葉をちぎっていた折に、初見のカマキリを見つけて感動です。この庭では5種目であるだけでなく、あまりにも小さな種類であったからです。 とても残念な知らせは、都城から届いた贈物に添えられていました。ウメの剪定に追われており、この秋の招待を受けられない、というのです。事情が事情ですので来春に順延です。 |
スモモの幹を1本切り、見晴らしがよくなった |
夏の野菜はことごとくしおれていました |
まるでお化けです |
おいしい食べ方を探る |
あまりにも小さな種類 |
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