クリスマスローズを植木鉢から取り出す仕事の他に、立ち枯れた1本の太い竹の切り取り、最後に残っていたモミジの落ち葉掃除、スギの落ち枝拾い、1輪車一杯分の赤土の整理、数本の枯れ竹の根株取り、あるいは型枠で固めた2枚のセメント板を裏返す作業でした。
初参加が2人いましたから、まずそれぞれの仕事の意義と作業場の注意点などを説明しながら庭を巡りました。たとえば竹の生態と効用、あるいはモミジの落ち葉やスギの落ち枝の性質とか活かし方などを解説し、未来への備えや心構えをするうえで役立ててもらおうとしています。
赤土の整理とは、1輪車に積んであった一杯分の赤土を、フルイ(篩)でこしとってもらう作業でした。こしとった細かい土は、調理釜の土蜂に荒らされた跡の補修などに用いますが、その必要性に気付いてもらいたくて、まず土蜂の巣を見てもらっています。フルイに残った小石まじりの粗い土は、別途、水路脇に生えているミツマタの根元の補強に活かしました。大水のたびに根元の土を流し去られて根がむき出しになっていたのです。こうしておけば、この日この作業に当たってもらった学生の顔をことあるごとに思い出せそうに思うのです。
枯れ竹の根株取りは、全員が力を合わせ、綱引きのごとくにロープで引き倒す作業です。全員参加のパワーや面白さを感じてもらいたくてロープを前もって用意しておきました。
この日かきとってもらったモミジの落ち葉は、フキ畑のマルチングに生かしました。
2つの(円形と矩形の型枠で固めた2枚の)セメント板を裏返しもらったのは、まずこのグループに、BBQ用の恒久的な道具を手作りしていることに気付いてもらうためでした。そして翌日には型枠を外してレンガを積んでおき、次に迎えるグループに(自分たちが重ねてきた努力が実を結びかけている姿を)見てもらいたく思っています。
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