「土回し」

 

 3本ある「筒づくりのゴボウ」の最後の筒に手を付けましたが、悲喜こもごもの結果に結び付きました。チョット過酷な力仕事は、いわば舟頭と乗り合わせた船のアンバランスを思い知らさせ、その力仕事が予期せぬ美味にありつかせています。

 このたびの「土回し」は、3か所の土を使い回す(土の活かし方としては高度な)方式でした。「筒づくりのゴボウ」を育て終わった土、土壌改良をいまだにしていない赤土、そして畑の畝の土(に砂などをまぜて)を、順々に入れ替えてゆくやりかたの土回しでした。

 その過程でトラブルを発生させたわけです。高度な方式に夢中になってしまい、ウッカリして身の程を忘れてしまっていたわけです。

 この作業の間に(おやつを持ってくる妻を待っていた間に)、ハタケワサビの小さな畝づくりに取り掛かかっています。その場所として、キウイフルーツの棚の下を選んでいます。スコップで直径50p程、深さ20cmほどの穴を掘り、その掘り出したか土はまだ(土壌の改良に手が回っておらず、昔の)赤土のままですから、一輪車に積んで他の場所で活かすことにしました。

 その赤土を掘り出したあとの浅い穴には、「筒づくりのゴボウ」を育てた筒の中の黒土を入れており、小さな円形の畝を作って、ハタケワサビの苗を植えました。

 そして、今年の「筒づくりのゴボウ」を育てる土として、畑の土に砂を加え、そこに有機肥料(鶏糞、発酵油粕、そして有機石灰)と灰を適度に加えて新調したわけです

 ちなみに、一輪車に積んだ赤土は、先週スイセンの株を掘り出した跡の穴を埋めるためなどに用いました。こうした土の回し方はこれまでにもよく試みてきたことで、一種の「客土」のアイデアです。この度も作戦通りに土を回しており、きっと好ましき結果に結びつけることでしょう。問題は、今の私にとってはチョッと過酷な力仕事であっただけのことです。