「木の外科手術」
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木の枝の落とし方はいかにあるべきか。虐待のごとき落とし方(人間の都合だけで虐待したようなやり方)もあれば、外科手術のごとく木の立場に心を砕いた枝の落とし方もある、と教えたくて、この2本の枯れ枝を切り取ってもらいました。 そして、この度の切り取り方自体が外科手術のごとき切り取り方であることを教えました。次回来訪時に、その後にほどこした手立て(パテで、腐って穴が出来た部分を埋めており、今後乾いたパテを補修した上で防腐剤を塗ります)を示したり、パテを用いる必要がなかった方は、直接防腐剤を塗った)その後の手当てを示し、マスターしてもらおうと思っています。 これら2本の枝は、小倉池に張り出していました。その2本の枝を、小倉池を不法に埋めて道を作った人が切り落としました。その人はこの道に張り出した枝を独断で(つまり、勝手気ままに)切り取り、文句を言わせなければ、この道は自分の道だと認めさせたことになる、と考えたわけです。 そのような人間の勝手な考え方はどうでもよい。肝心かなめは、そのような人間の我欲で、動きのとれない樹木を犠牲にしてよいものか、と私は思います。切るなら、外科手術のごとき切り方をしてほしかった。 |
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2本の枯れ枝を切り取ってもらいました |
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その後にほどこした手立て |
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直接防腐剤を塗った |