うかつでした
 

 

 素焼きの大きな甕に放した2匹が死にました。うかつでした。なぜなら、これまで長年にわたって生き抜いてきた2匹の金魚を、昨年暮れに死なせた甕であったからです。その原因をもっと掘り下げて考えておくべきでした。

 この甕は、ジョウロに水を供給するのが主目的であり、雨水を溜めています。ですから、この3カ月の間に何回も水が替わっています。それが油断させました。

 私の迂闊さから8分の2を犠牲に視ましたが、不幸中の幸いがありました。偶然のことですが8匹の中には「固有名詞」を与えられた金魚がいたのですが、少なくともとりわけ大事な固有名詞を与えられた金魚をこの甕に入れさせてはいなかったことです。

 その1匹はテラスの水鉢で健在です。背びれのあたりが黒い1匹です。