アイトワの流儀
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「急がば回れ」と、52年前に(伊藤忠商事の入社式で、たしか小菅会長の祝辞で)学んでいます。この訓辞も、アイトワ流の庭を創出する上で、1つの工夫として活かしています。つまり、庭仕事におけるアイトワの流儀を編み出す上で活かしたのです。 今週は、その流儀にのっとった2つのやり方を展開しましたが、その1つが正に「急がば回れ」の応用であり、「めんどうくさい分別(仕分けと言った方がよいのかも)」の採用です。 妻に「シカクマメ(の種)を播き足しませんか」と促されたことがキッカケです。すでに芽は出ていたのですが、さまざまな他の自生植物(ハナケシ、シュクコンソバ、ミツバ、長けたキクナをはじめ、カタバミ、ドクダミ、あるいはキンギョソウなど)が好き放題に茂っており、シカクマメを日陰にして成長を遅らせていたし、目立たなくしていました。 そこで一念発起。2時間近くかかりましたが、シカクマメの棚周辺から手を付け、アスパラガスの畝にかけての一帯の手入れを済ませました。この一角にはゴーヤの棚があり、2種のカボチャも植えてあります。 2台の一輪車を側に置き、小さなプラスチックのバケツ、あるいは幾つかのポットも用意した上で除草に取り組み始めました。「急がば回れ」を応用した庭仕事のやり方です。 1台の一輪車には「堆肥の山に運び、井桁に積み足すもの」、長けたミツバ(だけれど、まだ種を結ぶには至っていない)、球根を切り取った後のキンギョソウ、根を切り取ったドクダミ、あるいはエゴマなどを積んでゆきます。 他の1台には、堆肥の山には積めないけれど、果樹の根元になら積め(マルチングの役目を果たしながら、有機肥料にな)るもの、長けたミツバ(すでに種を結んでいる)、枯れた(種を結んだ)ハナケシなどを積んでゆきます。 そして、小さなプラスチックのバケツには、切り取ったキンギョソウの球根、切り取ったドクダミの根、あるいは球根ごと掘り出したカタバミなどを入れ、哲学の穴に捨てます。 除草をしている過程で、シュクコンソバがあれば、根を残して刈り取り、あとで台所に持ち込んで惣菜に生かしてもらいます。ハナオクラの苗やニラはそのまま(抜かずに)残して置き、その場で育てます。シュクコンソバの小さな苗などがあれば、掘り出してポットに移して置き、欲しい人に上げたりします。 こうした作業の仕方は面倒ですが、「急がば回れ」です。除草が目的だけど、この目的を手段として生かせば、堆肥の山を築かせたり、果樹の根元にマルチングをさせたりする手段になりますし、その後の作業時間の節約(種をばらまかせたり、宿根の根を広げさせたりせずに済ませてあるわけですから)になりますから、長い目で見ればとっても合理的です。 もちろん、こうした手入れの後で、幾本かの中国ホウセンカの苗を植え付けました。夜露が盛んに降る時期になると、綺麗な花を咲かせ、妻を喜ばせることでしょう。 この後で、植込みの刈込み作業に当たりましたが、途中で20年来使ってきた旧(オレンジ色の)剪定用電動バリカンがプツンと止まりました。そこで15年前からスペアーとして買い求めてあった新(黄色)電動バリカンを取り出し、作業を続行しています。15年も前から買い置いておくのはどうか、と思う人がいるでしょう。もちろん、もっと早く故障するかもしれないと思っていましたし、第一必要に迫られてから購入するのではバーゲンを狙ったようにして買い求めるわけにはゆきません。庭の手入れはタイミングが大切ですから、無駄とは思われず、私は合理的なやり方の1つ づつ挙げたく思います。 もちろん、プツンと止まったオレンジ色の方は、いずれ雨の日の作業にでもして、直せるものは修繕し、治ればいずれかをスペアーとして備蓄します。 かくして、シカクマメは日当たりがよくなりました。これからどんどん成長することでしょう。ちなみに、わが家のシカクマメは、3年前に瞳さんが下さった苗から始まっています。また、瞳さんが今年育てているシカクマメは、わが家から里帰りした種とかで、わが家のよりずっと大きく育っているそうです。 |
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エゴマなどを積んでゆきます |
哲学の穴に捨てます |
台所に持ち込んで惣菜に生かしてもらいます |
中国ホウセンカの苗を植え付けました |
剪定用電動バリカンがプツンと止まりました |
シカクマメは日当たりがよくなりました |