素晴らしい朝の1時間半
 

 まず目に飛び込んだのは、コンクリ花壇の花でした。まず、「庭のルーチンワーク」に取り掛かったものですから、温度計道を4往復もしています。

 庭のルーチンワークとは、17か所に分けて棲まわせているキンギョとメダカに餌をやって回ることと、鉢植え植物(温室内、温室回りからパーキングにかけて、液肥タンクの上とコンクリプールの周辺、そして居宅の玄関など、に散在させている)に水をやった回る2つのことです。この日は、母屋の雨水をためる甕からジョウロで水を汲みだして用いた関係で、4往復になりました。

 ちなみに、鉢植え植物は、この他にも喫茶店のテラス、テラスの薪置き場の平屋根の上、喫茶店に至るアプローチ脇、そしてユーティリティ小屋の周りにもありますが、これらの水やりは喫茶店を守っている女性たちの担当です。この水は、テラスの水槽の古い水を使います。

 この日は、妻より早く動き出しましたから、庭のルーチンワークは1つ追加です。それは、居間の前にある踏み石の上に、前夜の内に出しておくことになったポリバケツに入れた生ゴミを、堆肥の山に捨てる作業です。この3つ目は、早く庭に出た方が受け持ちます。

 この過程で、最後のヨイマチグサが咲いていたことや、小型トウガンの花が咲き始めていたことを知りました。また、生ゴミポリバケツを戻しに帰る途中で、アオバナが満開期に入っていたことにも気付かされました。

 ここで、「そうだ、久しぶりに」と、ガラにもなく庭の花を眺めて回ったのです。セリ、切り返した後のナスビ、自然生えのヘチマ(?)、あるいは一重の中国ホウセンカなどが咲き始めていました。コンクリ花壇と同じときに植えたニチニチソウを思い出し、排水枡花壇まで足を延ばすと、そこではニチニチソウが私好みの咲き誇り方をしていました。ことしはカボチャを、畝を用意するのではなく、あちらこちらに苗を植え付けておきましたが、わが家の庭では今が花盛りで、賑やかです。

 「そうだ、夕べ」は、と妻がキャベツを用い始めていたことを思い出し、虫捕りに向かいました。そこで、マイマイの食害シーズンに入っていたことに気付かされています。

 このたびのキャベツは、たった5本にすぎなかったのに、まともに虫捕りをしてやれなかったので、虫害が酷く、私は育てるのをあきらめていました。しかし、妻が虫捕り役を買って出ましたから、私は立て直しを試みて観ることにしています。それは、虫に酷く食われた鬼葉を、虫捕りにゆく度に、1枚、また1枚と、かき取ってゆき、再生させてみる方式でした。

 その新しい鬼葉の1枚にマイマイが食いついていたのです。どうやら初見のマイマイです。1度過去に、大発生したことがある中高のマイマイかと思いましたが(退治することに躍起となり、生きていた時に写真を撮ることを忘れていた)、違うようです。中高の形が低めだし、殻の柄行と色合いが異なっています。

 そんなこんなで、半時間近くが過ぎ去っていました。次第に気温が上がり始めましたから急ぎ庭仕事に取り掛かりました。まず前夜、種掃除(アイトワ菜、ルッコラ、そして大量のムラサキハナナ)をした折に出た「種取りカス(種が少しは残っていそう)」を、芽生えてほしいところ捜して捨て置き、種を落とし終えた頃に取り除いて堆肥の山に捨て直します。こうした横着に見えそうな工夫を、妻は結構感心を示し、喜んでくれます。

 ここでやっと「やった」と実感できる作業に移ったのです。前日は、キンカンの周りで茂っていたミントとササを刈り取り、キンカンやレモンなどの根元にマルチングしています。その続きとして、3年ほど前に植えた温州ミカンの下草刈りから手を付けました。その先で「庭のトイレ」造りにとりかかっていますが、その一帯がカラムシ(アオソとも呼ばれる背丈が高くなる草)などが茂って埋まっていましたから、張り切って刈り取りました。

 丁度その時に、、妻の柏手を打つ音が聞こえました。朝食の準備ができた合図です。


 

コンクリ花壇の花

テラスの薪置き場の平屋根の上

ユーティリティ小屋の周り

最後のヨイマチグサ

小型トウガンの花

アオバナが満開期

自然生えのヘチマ

中国ホウセンカ

カボチャが花盛り

鬼葉の1枚にマイマイが食いついていた

どうやら初見のマイマイです

種掃除

種掃除

芽生えてほしいところ捜して捨て置き

芽生えてほしいところ捜して捨て置き

キンカンやレモンなどの根元にマルチング