愉快な夕べでした。アイトワ塾合宿時の名誉挽回に、と同じぐらい古くから持っているスコッチウイスキーの栓を開けました。とても良い香りと味でした。こうした良い酒は、私一人では飲み始める気にはなれず、こうした機会に開けることで、余れば1人でも楽しめます。ですから、とても嬉しくなって、2時過ぎまで歓談しました。
翌朝は5時過ぎに起き出して、7時に出発しました。網田さんも5時過ぎに起きだして庭の散歩をしていましたが、目的地の朽木まで8人は乗れる大きな車を運転しています。
まず、市内の丹波口駅近くにある中央卸位置市場に立ち寄りました。食材の仕入れです。私がリクエストした「グジ(甘鯛)」を始め、参加者各人が所望した品と、その調理に必要となる調味料などを買い込んで回りました。参加者は11名でしたが、伴さん一家が初参加しており、2人の子どものおかげでとても華やぎました。そのおかげでしょうか、市場のオヤジさんの1人はカナダから入荷した段ボール箱を開封し、わざわざロブスターを取り出し、見せてくれました。ここで私は、市場内で走り回っている電動車に初めて乗せてもらえました。
次いで停車した所は、広々した川原で、有料のキャンプやBBQ場でした。網田さんは日よけのテントを持参の角材などで組み立てました。伴さんは、グリルの道具や、野外テーブルや椅子を組立てました。かくめいめいの人が立ち働き、たちまちにして昼食会場がしつらえられました
。
主催者のスーパーシェフのおかげで、さまざまな下ごしらえの仕方を学びました。ホタテの開き方や、膵臓を取り除いたり、ひものアクを取り除いたりする要領。ウナギのヌメリの取り除き方。大きな2枚貝の下準備など、とても面白かった。いずれも初体験でした。昼食は、サザエのつば焼き方始まり、海産物の美味が次々と続きました。
次いで、アユの友釣りの体験もしました。要領は分かりました。かなりの時間移動しながら頑張りましたが、残念ながら私は坊主でした。
この最中から大雨が始まったのです。極力私は濡れないように気を付けましたが、衣服は湿りました。第一、前夜の睡眠不足が応えました。皆さんは雨対策で大童なのに、私は一人、車の人となり、休ませてもらいました。その席に、焼いたアユを届けてもらえました。まるで要介護老人のごときありさまでした。
宿泊地も大雨でした。何年か行かなかった間に、朽木のイメージは一変していました。10人以上が雑魚寝できるバンガローが立ち並んでいました。その隣に、テント張りの食事場が用意されています。
このバンガロー村から一走りしたところに大きな温泉があり、助かりました。冷え切っていた体がこれですっかりリフレッシュ。
いよいよ大雨の下、テントの中で夕食です。伴さんに防水の雨合羽にパーカーを借りたのも助かりました。スーパーシェフの堀口さんは、刻んだネギをはじめ、これでもかこれでもかと言いたくなるほど下準備をしてくださっていた。
1匹のウナギは、翌朝のおじや用に温燻にされました。この方式は、大いに勉強になりました。これで、さまざまな応用が出来そうに思いました。トロの塊を切り分けてもらいながら味わったり、おおきなアワビのサシミや焼き物に舌鼓を打ったり、宴は延々と続き、腹は満ち、体は酩酊し、また私は一番最初にダウン。寝込む前に、網田さんが次いでダウンし、横になったことに気付き、とても気分が和らぎました。
8時間ほど眠ったようです。朝食は10時でした。大徳寺納豆を活かしたシジミ汁は絶品でした。前夜のうちに下ごしらえを済ませてあったホタテガイを用いたおじやも絶品でした。
昼前に、もう一度温泉で体を温め、キャンプ場を後にしました。途中でそば屋で遅い昼を済ませました。そのころには雨があがっていました。そこから伴さんのキャンピングカーでわが家に送り届けてもらいました。そしてお茶の後、台風対策に取り組んだわけです。
高知では、8月に入ってから週末までの総雨量が1500mmに達したとか。にもかかわらず、12号の後追いになった11号台風はまだ大雨を降らせ続いています。
ボツボツ文明人は、発展途上国の人たちが、知って震え上がるほどの自制策を講じてみるときです。「見習わなくっちゃ」と襟をただしたくなるほどの自制策を講じるべきです。たとえば、1人当たりの炭酸ガス排出量を、発展途上国の平均値まで下げる。もちろん原発を全廃する、など。
それはともかく、私はこの3日間で体重を2kg近く増やしました。天候次第(嵐の後の好天の下で)ですが、2日で元に戻すつもりです。
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