大発見

 

 メダカの水槽の1つで、水替えをしていた時のことです。メダカとは異なる奇妙な動きに気付かされました。もう1つのマイマイの発見でした。ミズスマシでした。なんとか写真に収めようと考えて、ヒシャクで掬い取ろうと随分苦労しました。その間に、考えたことがあります。

 まず、この近辺でマイマイを見たのは何年ぶりでしょうか。おそらく、28歳から29歳ごろにドジョウを最後に見ましたが、それよりずっと前に見覚めているはずです。つまり、50年以上も見ていなかったことになります。それだけに嬉しかった。

 「どこから来たのか」と、次に考えました。同時に「何を食べているのか」と気になりました。「まさか、魚では。メダカを食べるのではないか」と心配しました。大型の水ちゅう昆虫・タガメは、マムシも襲います。抱き付いて、針を射し込み、肉を溶かす液で溶かした養分を吸い取ります。マイマイも、メダカを襲うのではないか。

 やっとのことで掬い取れました。そのひしゃくの水を減らして、泳ぎ回るマイマイをなんとかうまく写真に収めようとして、シャッターを押しました。その瞬間でした。水中からマイマイが飛び出し、中空を相当早いスピードで飛び、温室の屋根にある窪みに入り込みました。

 写真に撮れただろうか、と恐る恐る調べたところ、何とか撮れていました。そうと知って、棟を2重になでおろしました。メダカを救ったわけダ、と気が付いたからです。