千代原にある有機栽培農家訪問
 

 義妹の田舎家からそう遠くないところに、この農家の農場があったことを過日知りました。過日とは、アイトワ塾生と福島に出かけた時のことです。生まれて初めて乗った夜行寝台バスが、最初に停まった停車場は「日立」で、彬さんの出生地です。

 3か月も寝食を共にした懐かしさと、旅の大胆さに誘われて、ケイタイに懸けてみました。早朝ですから電話に出ようはずがありません。夕刻の折り返しの電話は長話になり、この時にこの農家も話題に上った次第です。

 この農家は元有機栽培農業の普及員であっただけに詳しいし、人柄にも惹かれています。「そうだ」と思い付き、この日の行動となったわけです。

 桂川は、このあたりでは天井川でした。昨年の大水の時は、農場は堤防を超えた水につかり、機械類は大被害をこうむったそうです。農作物は、水が引くのが早かった故に、ほとんど被害がなかったとか。

 末期のトマトや、冬野菜の苗床を見学し、義妹は学ぶところ大であったと思います。でも、端境期故に殺風景でした。それは、桂川の濁流に殺風景な気分に去れた一面もあります。「おとといは、あそこまで水が来ました」と指差されたところは、灌木にゴミが沢山絡まりついていました。「今年は」日吉ダムを空にしていたから、渡月橋あたりの水害も免れたのであろう、と思わせられました。

 妻は当初「行きたくない」と言っていたのですが、かなり強引に誘いました。そして帰路の列車の中から保津川の濁流を見下ろしていたあたりで、「来てよかった」との意見に変えてくれました。このあたりまでは、良い日でした。


 

桂川は、このあたりでは天井川でした

末期のトマト

冬野菜の苗床

灌木にゴミが沢山絡まりついていました

保津川の濁流