心すべききことがある

 

 原因は温暖化以外にありえない、と思います。もちろん温暖化がキッカケになり、副次的な要因が重なっており、4年続きで「これまで体験したことがない大雨」を降らせているのでしょう。

 私たち日本人は、この50年かけて地球温暖化を加速してしまった、と言っていいのではありませんか。欧米は200年も前から関わっていたことです。中国あたりは、せいぜいこの20年でしょう。

 ここらで、50年かけて「元の姿に戻したい」そして「未来世代に、元の地球を引き継ごうではないか」と日本は世界に呼び掛けるべき立場ではないでしょうか。わが国は、尊敬に値する国にならない限り、未来を明るくするチャンスには恵まれそうにありません。その頑張り時です。当然、これは欧米への牽制球(灸)です。同時に、アジアが間違った道にのめり込まず、思いとどまってもらうための一助になるはずです。

 にもかかわらず、熱中症から逃れるために「冷房を活かしましょう」などと、対症療法的なことをTVなどで真しとやかに語り掛けています。「濡れタオルを首に巻きましょう」など、いくらでも温暖化防止に寄与する策が考えられるのに、原発の再開派を有利にするようなことを叫んでいます。このまま行けば、チャンスをピンチにしてしまいかねません。別の言葉を用いたら、経済戦争という第3次世界大戦でも日本はババを引きかねません。

 この意味でも、「ENEKAN」が訴える電力料金の大幅引き上げに私は賛成です。いずれは覚悟しなければならないことなのに、目先(の油断をさせ、悪しきことに出費を重ねさせ、とどのつまりは地獄のごとき立場に追い込む方式)でごまかし、余計に庶民を窮地に陥れかねません。安倍政権になってから、多くの人が「戦前の雰囲気になってきた」と訴え始めていますが、その通りだと思います。庶民をもう一度(庶民の悪しきパワーを駆り立てて)丸裸にしかねない雰囲気になってきました。余談ですが、ヘイトスピーチもその一連の現象でしょう。