この野鳥は、姿では雌雄で大差がありません。知恵や美意識などでメスを惹きつけなければいけないのです。
まず声色。声帯模写よろしく、人間の言葉、他の動物の鳴き声、鉈が木を打つ音など、片っ端から真似る、と言ったありさま。次は収集物。何をいかに集めるか。もちろん小屋でも内部の仕掛けで優劣がありました。
この番組では、収集物と小屋の仕掛けの生かし方で勝負が決まっていました。人工物を集めたオスではなく、自然物を集めた方が優勢。小屋の仕掛けでは、メスにより好奇心を抱かせ、ジラシながら奥まで誘い込んだ方が勝利していた。
もちろん、人工物の珍しさや、ジラスような仕掛けでなく、直截な方に惹かれるメスもいるのではないか、と思いました。問題は、そのいずれが優性遺伝を重ねたことになり、未来につながるのか、ではないでしょうか。
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