今週は、2つの水槽の大掃除(温室の北と南の出入り口近くにある)も済ませた。(これで数日毎に、あるいは毎日のように8割がた水替えをしてきたシーズンは終了。後は、雨水をためる甕や井戸枠水槽に溜まる自然水で鉢植え植物の水やりは間に合う)。
この過程で、キンギョなどを馴れた水で一泊させる作業をおこたり、かなり大きな2匹のキンギョを死なせるという失敗をしでかした。それは、「本当にきれいな水」とは何か、との設問をすっかり忘れていたことが原因ダ、と思う。
例年のごとく、水の総入れ替えに挑んだわけだが、上記大事な設問をコロッと忘れていた。それは多分に、「京都の水道水はミネラルウォーターよりきれい」との市の要人から聞いたことが頭に引っかかっていたからだろう。「本当にきれいな水」の定義を語り合わず、勝手な思い込みをしてしまったことがよくなかった、とまず反省。
死なせた2匹は、2つの水鉢に棲まわせていた各1匹で、同じ扱いをしたのに残る5匹(水槽に戻した3匹、元は水槽に一緒にいたが、オレンジプールに移動させた1匹、そして2つの水鉢の一方に同居していた1匹)は元気にしている。
なぜ5匹は生き残って元気なのに、2匹は死んだのか、と考えた。
3匹を戻した水槽は、夏場はしょっちゅう、時には毎日のように(古い水を8割ほど抜いて、植木鉢の水やりに用い、減らした分を水道水で補充する)水替えをしてきた。ですから、3匹はカルキに馴れており、今も元気にしているのだと思う。
オレンジプールに移した1匹もカルキに馴れていたわけだが、明度が1cmもないほど緑藻(?)がはびこっているオレンジプールで元気にしている。見た目にはいかにも汚い水だが、元から居る1匹とともに元気にしている。この2匹の他にも、勝手に棲み着いた2〜3匹のカエルも元気はつらつで、人の気配を感じると濁った水に潜ってしまい、数を数えさせない。
問題の各1匹を死なせた2つの水鉢は、いつでも柄杓で水が汲めるように常に水道水を張っており、減れば補充してきた。そしてボウフラが湧かないようにキンギョを棲わせてきた。水道水を補充する場合も、せいぜい全量の2〜4割程度で済んでいた、と思う。
次に、2つ水鉢の水鉢で生じたこと。その1つには、元は大きなキンギョを3匹棲まわせていたが、何らかの事情(記憶が定かでない)で1匹になった。にもかかわらず、その後、知らない間に小さな金魚が1匹増えていたことに気付いた。きっと小さい方は、大きい方の子どもの生き残り(卵は多数産み付けられたはずだが、卵か幼魚の段階で共食いされたに違いない)であろう。
この生き残れた子ともの方は、結構大きくなっていたのに、このたび死んだ。このキンギョは、もう1つの水鉢で死んだキンギョと同様に、水道水の大幅入れ替えを体験していない。つまり、カルキに馴れていなかった。ということは、水道水は見かけはとてもきれいのだが、カルキが含まれており、それが死なせたのであろう、と反省した。
そこで、翌日の大水槽の掃除では、慎重に事を運び、いずれもが次の日の3時頃までは仮住まいで元気にしていた。にもかかわらず、その後、5時過ぎに元の住処に戻そうとしたが、キンギョとドジョウ各1匹を失っていたことに気付いた。ともに小さな容器から飛び出したようで、キンギョはそうとは知らずに踏みつけてしまったし、ドジョウは行方不明のまま。
結果としては、これでよかったのかもしれない。水槽がよく汚れたのは、人口過剰と、過剰な日照が原因ではないか、と思われるからだ。来年は遮光を試みたい。
ちなみに、広縁にもメダカの水槽を1つ置いているが、これまで一度も掃除をしていない(水道水を足してきた)のに、水は濁らず、住人のメダカは元気にしている。つまり、人口過剰問題が生じておらず、適度な日照がそうさせているのだろう。
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