楽しいことが重なり
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セミナー会場は服飾大学の教室を借りて行われた。そのロビーでまず驚いた。展示されていた服飾に「これでいいなかナ」と思わせられたからだ。まるで、日本が転げ落ち始めた時に生じたバブル現象のようだ。 そうなっては困る、せめて服飾面では「そうなっては困る」と考え、足掻いた時代が私にはある。そのころがとても懐かしい。この度は、そのころにとても世話になった人と出会えた。20数年ぶりの再会だと思う。 何かの折に、「二丸さんならよく存じてますヨ」との木田さんが語り、それに甘えた。帝人時代の先輩だ、という。九州方面を何泊もかけて、百貨店回りをしたこともある人だ。商社を辞めてから疎遠にならざるをなかったが、いつも思い出していた人の1人だ。 「連絡はしておきました。来て下さるかどうか」それは二丸さん次第、とのことだった。それだけに嬉しかった。加えて、二丸さんから、商社時代の上司の1人の名前が出た。二丸さんと同じぐらい、いやもっとしばしば思い出してきた青木憲三という名前だ。この人とも疎遠になっていたことがとても恥ずかしく感じた。 スピーチの後、素晴らしい質問が続いた。その1人は1997年から「動物になって考えよう」をコンセプトに「動物かんきょう会議プロジェクト」のプロデュースもしている筒井一郎さんだ。いつの日にかこの人と、植物についても意見を交わしたい。 セミナーがはねてから恒例の飲み会があり、とてもありがたい人の間に座り合わせた。右手の若くて美しい女性は、大盛りの皿料理の取り分けもしてくださった。 左手の男性は、大阪の堺市から駆けつけてくださった人で、話が弾んだ。弾むほどに、著書やパンフレットをくださった。ペットボトルを原料にしてカーペットを作り、広めてきたとおこと。その過程は生やさしいものではなかったと思う。でも、未来の方から微笑みかけ来る事業であったとの実感を、もうすぐ感じることができる人だと思った。 |
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セミナー会場は服飾大学の教室 |
展示されていた服飾 |
それだけに嬉しかった |
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