なんとも賑やかな家

 

 シカに入られ、イノシシに襲われ、喜んでいいのやら悲しむべきか。とりわけ、イノシシの被害で、わざわざアーチまで立てたトウガンの若い実を襲われたことが悔しい。何が悔しいのかと言えば、ほとんど食べずに捨てられたことだ。一番小さい分は、牙でついて割れた破片を食べた(?)だけで見捨てていた。

 大きくておいしそうなトウガン(7,4kg)を探すために、そして食べやすい所に転がし出すために、周囲をさんざん荒らされた。イノシシは1食で10kgぐらいは平らげそうだ。

 その暴れた跡の一か所を見て、奇妙な気分にされた。それは今、従軍慰安婦問題の日本人の記録に目を通している最中だが、それと関係があったように思う。

 木曜日の夕刻までそびえていたはずのキクイモも倒されたが、これも悔しい。オオタデもたおされた。共に、他の場所でも残しておいてヨカッタ、と思う。

 今年初めて、夢のように小さいカに悩まされている。これまでにいた数種の蚊の中の小さいカよりさらに小さい。何故か私は腫れないが、妻は免疫がないようで赤くはれてかゆい、と嘆いている。ちなみに、これまでは常連の3種のカ(大きなヤブカと大小2湯のシマカ)をまだ見かけていない。

 初見のカメムシを見つけた妻は、とても珍しいことに「どうしますか」と聞いた。放しておきますか、それとも、との質問(不気味に感じたの)だろう。放っとけ、と応えた。

 珍しいハチの巣を見つけた。雨傘を備えた巣。かつて一度、この庭で観たように思う。

 このカマキリは昨年の秋まで、この庭で一番小さなカマキリと思い込んでいた。これで今年は4種目を見たことになる。この直後に、この小振りのヤモリと出会った。変色から見ると、どこか黒っぽいところで潜んでいたはずだ。バッタも来た。これは大きくなるバッタと見た。

 妻は嫁いできた当時、ヘビを見ると卒倒しかけていたが、今では顔を見分けられるようになっている。その過程で、人形創作の態度や姿勢が大きく変化しており、私はひそかに喜んでいる。
 


ほとんど食べずに捨てられた

暴れた跡

キクイモも倒された

蚊の中の小さいカよりさらに小さい

この庭で一番小さなカマキリと思い込んでいた

小振りのヤモリと出会った

バッタ