女性の就学を尊重したり、子どもへの虐待を失くしたりすることに、私は賛成だ。そのためにも成し遂げなければいけないことがある、と思う。それが戦争の放棄ではないか。暴力や武力の何たるかを、あるいはそれらの誘発が何たるかを自覚しあう必要がある、と思う。
やがて9条にこそノーベル賞を、と世の中は流れるに違いない。
その同じ流れで、このたびの物理学ノーベル賞は喝采だった。
「やればできる」が口癖の安倍首相は、特許問題で1つの結論を出した。発明・開発した研究者にではなく、発明・開発した組織に、その特許権を帰属させることにした。この考え方からすれば、この度の中村教授の受賞は不都合な真実であったことだろう。
「やればできる」と、小泉元総理も叫んだことがある。元総理は今、原発ゼロを目指す方向だ。現総理は反対の方向に「やればできる」と叫んでいる、と見てよいだろう。
「偉大とは何か」と聞かれて、ニーチェは「方向を示すこと」と応えたと聞く。
残念だ。
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