彼女はとても聡明で明るいだけでなく、率直な人とみえて、私は「ホタテガイばかりを砕こうとしていた」と大きな声をあげて反省していた。彼女は、農業で生活を支えた母親に育てあげてもらっただけに、即座に反省できたのだろう。
貝殻は、ホタテの他に、カキ、シジミ、アサリ、バイ、そしてサザエがあった。砕いて肥料にするために、私はカキ、シジミ、そしてバイ、などと優先順位をつけている。ホタテは最下位に来な位置づけ、粉々に砕こうとしたことはない。なぜか彼女は、そのホタテを優先した。
もちろん、残った分は私が適当に砕き、一年草を育てる畝に鋤き込み、即効性を求めたり、果樹園にばらまくなど、適当に活かす。
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