楽しいお客さんとの巡り合わせ

 

 妻は、当週をもって、多忙な観光シーズンのピークを終えることだろう。週はじめ、今から庭を眺めながら「もうすぐ冬だ」と思っている。

 アイトワの庭は、秋半ばで始まったが、週末では秋も終盤になっていた。その最後の一週間に、多々楽しいお客さんとの巡り合わせに妻は恵まれたわけだ。

 大阪在住のアメリカ人女性(アイトワのファンで顔見知り)が、その両親(娘の様子を見に来日)を伴って来訪し、紹介してもらった。この娘は、両親への便りに妻の絵ハガキを良く用いたようで、その父親に人形作品集を買い求めてもらえた、と妻は大喜び。

 タイ・チェンマイからの観光客夫婦(前回来日時に立ち寄ってもらえたそうだ)が、アイトワの雰囲気を「両親にも味あわせたかった」と言って再訪、随分長居してもらえた。

 26年ぶりに、大分の女性に訪ねてもらえ、「まだ、あった」と喜んでもらえただけでなく、「少しも変っていない」と、褒めてもらったようだ。

 こうした出会いの間に、今年の紅葉(アイトワのモミジのトンネル)のピークがあった。

 このところ、中国と韓国の観光客がとても多い。そして、特に中国の観光客はピークを迎えたモミジのトンネルに狂喜。奥まで踏み込んで、その大声は、庭のどこで仕事をしていても響いてきた。きっと、こうした人たちの中に、近しい人を伴って再訪し、今度は静かにお客さんをしてくれる人が現れることだろう。私にも、妻を伴って再訪し、その時は腰をすえ、静かにお客さんをしたいところが沢山ある。

 かくして今年の紅葉シーズンもピークを終えた。

 庭は、いたるところ、わたし好みの落ち葉のじゅうたんになった。

 次週は、落ち葉かきだ。