懐かしい来店客
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中学時代に教えを乞うた今は亡き家庭教師の姻戚関係の方々だった。「叔父が、この写真集」を譲ってくれて、と妻の人形写真集をご持参だった。 この叔父とは、かつて私の家庭教師であった。やがえ京大を卒業し、東京に就職。その見送りをした日のことを私はありありと覚えている。汽車のデッキから半身を乗り出し、白いハンカチをかざして手を振ってもらえた。 このような思い出話に花を咲かせ、その(大工であった)父親と弟の死も悼んだ。この父子はとても律義な大工で、かつてのわが家の増改築に携わってもらっている。 おりしも、この日、妻の次の人形写真集の見本刷と、個展の案内状が出来上がっている。 |
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人形写真集の見本刷 |
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