NHK=TVの朝のニュース

 「将来のために、20世紀に起こったことを明らかにして、より健全な21世紀にするために」と、7時28分から10分間にわたって「日本の歴史家を支持する声明」を採り荒れた。これ声明自体は、1カ月前に朝日新聞が取り上げ、「慰安婦問題 首相に『大胆な行動を』 米歴史家ら 声明で期待」との見出しで報道していた。

 さすがはNHKと思った。この1カ月の遅れを、さまざまな補強取材で補った。「わが国のヘイトスピーチ」の問題や、「韓国が、慰安婦問題を取り上げた著作の出版を差し止めた」問題。日中韓の学生が、歴史問題を合同研究し始めたこと。あるいは、日本は世界に向けて「五族共和」をうたいあげながら、国民には朝鮮人は2等民、中国人は下等民との刷り込みをしていた問題などを紹介した。

 おりしも国会では、安保法制で、決定的な証言があった。自民が推薦する憲法学者を含む全員が「憲法違反」と証言した。「積極的平和主義」とうたいあげる安倍首相らに「長谷部先生が銀行強盗をし、僕が車で送迎すれb、一緒に強盗したことになる」と諭すかのようなか場面もあり、「戦争法」だ、と断じていた。