小泉元首相来
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ブッシュ元大統領がイラク攻撃を強行したときのことだ。あろうことか、日本(小泉元首相)がいち早くその尻馬に乗り、日の丸がついた軍装の男が多数、アラブの地でアメリカ軍と行動を供にすることになった。それにイギリスが続いた。 案の定、アラブの人たちの目には、日本がいち早く参戦し、日本兵がアラブの地を踏みにじっているかのように映ったようだ。 ブッシュはこのイラク攻撃を正当化する理由を掲げた。日本もその理由を根拠に参戦したが、ついにその根拠は発見されなかった。結局、アメリカはなかったことを認め、イギリスも認め、共に国民に表明し、反省した。しかし、日本はいまだ認めていない。 結果はムバラク大統領(当時)が危惧した通りの状況「ビンラディンを殺せば100人のビンラディンが現れる」、あるいはトルコの大統領は「パンドラの箱を開ける」と危惧したが、その通りになっている。 その後、安倍首相は、こうした状況の修復に努めておらず、むしろアラブの人たちの心を逆なでするような言動を重ねている。私の目には、その修復に立ち向かっていた後藤さんたちを死に至らしめたように映っている。これは、日本が過去にアラブの地で培ってきた立場を台無しにしてしまい、日本があるべき姿を示す機会「イスラーム圏と欧米圏の仲立ちをする役割」を失わせている。 |
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