ピレネーの賢明な人々
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まず、ピレネー山脈の、かなりの高所にある人口数百人ていどの村で、かつての豪農の家を観たし、昼食もとった。 この豪農の家は、今や使われておらず、3ユーロで誰にでも見学できた。村の水場を見通せるところにあり、その一番見通しが良いところは、この家の2階の奥だ。そこは貴人の私室であり、村の神父の寝所であった、という。 それで分かった、ような気分にされた。その限られた生活空間(集落)の中で、持続性を保ちうる範囲内で、生活文化の高め方の知恵であり、秩序の保ち方の知恵でもある文化の何たるかを透かし見られたような気分にされた。 |
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かなりの高所にある人口数百人ていどの村 |
かなりの高所にある人口数百人ていどの村 |
かなりの高所にある人口数百人ていどの村 |
かなりの高所にある人口数百人ていどの村 |
かなりの高所にある人口数百人ていどの村 |
かなりの高所にある人口数百人ていどの村 |
かなりの高所にある人口数百人ていどの村 |
豪農の家を観た |
豪農の家を観た |
豪農の家を観た |
豪農の家を観た |
豪農の家を観た |
豪農の家を観た |
豪農の家を観た |
豪農の家を観た |
昼食もとった |
昼食もとった |
3ユーロで誰にでも見学できた |
3ユーロで誰にでも見学できた |
3ユーロで誰にでも見学できた |
3ユーロで誰にでも見学できた |
3ユーロで誰にでも見学できた |
村の水場 |
村の水場 |
村の水場 |
村の水場 |
村の神父の寝所 |
村の神父の寝所 |
村の神父の寝所 |
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次の村は、かなり大きく、ストックを借りた女性が暮らしている村だった。その女性の家は、立派な部類だが、普通の民家と観たが、なんと1793年から営々と生かされ、現在も使われている。屋内は、近代風に改装もされ、近代機器も持ち込まれていた。離れがあり、そこは趣味の部屋であり、仕事場であり、倉庫でもあるユーティリティだった。 何世代もかけて蓄積した家であり、家具であり、什器などであったが、実に豊かに見えた。その庭内には息子が手造りしたとの建物(離れ)もあった。その先には、敷地の端だが菜園もあった。なるほどと思われる作物が、なるほどと思われる活かされ方をしていた。たとえば害虫駆除のために、タバコなども許されている。 その次の村んでは、今や廃屋寸前の家も見た。山際に転居したらしい。だが、その家には菜園とは別に、鶏を放し飼いするスペースもあった。そうしたスペースは、いわば年金生活に入った夫婦が交代で通い、活かしていた。 |
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ストックを借りた女性が暮らしている村 |
ストックを借りた女性が暮らしている村 |
ストックを借りた女性が暮らしている村 |
なんと1723年から営々と生かされ |
なんと1723年から営々と生かされ |
なんと1723年から営々と生かされ |
近代機器も持ち込まれていた |
近代機器も持ち込まれていた |
近代機器も持ち込まれていた |
近代機器も持ち込まれていた |
近代機器も持ち込まれていた |
ユーティリティだった |
ユーティリティだった |
ユーティリティだった |
息子が手造りしたとの建物 |
息子が手造りしたとの建物 |
敷地の端だが菜園もあった |
敷地の端だが菜園もあった |
害虫駆除のために、タバコなども許されている |
害虫駆除のために、タバコなども許されている |
廃屋寸前の家も見た |
廃屋寸前の家も見た |
廃屋寸前の家も見た |
鶏を放し飼いするスペース |
鶏を放し飼いするスペース |
夫婦が交代で通い、活かしていた |
夫婦が交代で通い、活かしていた |
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この村はかなり大きくて、街と言った方がよい。大きな教会もある。今やスキー客を主対象にしたホテルなどもたくさんある。その一帯には、分別に工夫の跡がみられる大がかりなゴミ捨て場もある。もちろん、街中に家庭ごみの分別捨て場もあれば、道の角々には道行く人にとってゴミを捨てやすいゴミ入れもある。 スーパーマーケットが幾つかあれば、商店街もある。郵便局は8:00〜14:00の間だけ開いていた。街は午後5時ごろまでガラ−ンとしている、と言ってよい。喫茶店などはたくさんあるが、10時ごろまで開いておらず、町中歩いて探したが、やっと1軒だけ、開いていた。8時だった。 とても楽しそうな人が集まる不思議な店を観た。最初に見つけたその店の一角は、薪やペレットなどを小売りする小さな小売店だと見た。だが違った、もちろん小売りにも応じるようだが、その不思議な店の燃料倉庫であった。ここは村のいわば社交場であり、生活の癒しの場でもあるのだろう。 この街の一角に、逗留したホテル「IORI」があった。 雪解け水が流れる川があり、街の中程で2股に分かれていた。スキー客を対象にしたホテルが林立する一角もあった。IORIはその街の一角をなす落ち着いたところにあり、そこは旧市街であった。 その生活は、消費財の買いそろえや、流行の追いかけ合いに目を向けておらず、住空間や街並みの充実と、そこでの憩に関心が注がれている、と見た。その一環として、かなり充実した家庭菜園が見られた。ひょっとすれば、GDPでみればわが国の半分にも満たないのだろうが、生活レベルは次元が1つ上のように感じられた。それは、どこから生まれる考え方か、価値観の違いか、あるいは美意識の違いか、と考えさせられた。 その昔の、生活も街の隅々で見かけられるのが嬉しい。やっとのことで、屋根の石瓦の止め方が、帰国前日に分かり、なんとも嬉しかった。 |
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大きな教会もある |
大きな教会もある |
大きな教会もある |
分別に工夫の跡がみられるゴミ捨て場 |
分別に工夫の跡がみられるゴミ捨て場 |
分別に工夫の跡がみられるゴミ捨て場 |
分別に工夫の跡がみられるゴミ捨て場 |
分別に工夫の跡がみられるゴミ捨て場 |
道行く人が捨てたくなるゴミ入れ |
1軒だけ、8時に開いていた |
1軒だけ、8時に開いていた |
小さな小売店だと見た |
小さな小売店だと見た |
小さな小売店だと見た |
生活の癒しの場 |
生活の癒しの場 |
生活の癒しの場 |
住空間や街並みの充実 |
住空間や街並みの充実 |
住空間や街並みの充実 |
充実した家庭菜園 |
充実した家庭菜園 |
充実した家庭菜園 |
その昔の、生活も街の隅々で見かけられる |
その昔の、生活も街の隅々で見かけられる |
屋根の石瓦の止め方 |
屋根の石瓦の止め方 |
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