最大多数の最大幸福

 

 今から3000年前の中国の古典「易経」に始まる八卦。これだけの書籍をかき集め、八卦の何たるかに迫り、見いだした神髄を簡明に解説。2の6乗=64。64×6の結果に至る過程の意味と、その結果に至るためなら「もっと合理的な方式がある」との発想に感心。その合理化のためにせっかく考え出した手段だが、既製品があった。だが、この合理化は受け入れられないだろう、との説明。いろんなことが見えて来た。ヨカッタ。

 この参加は、ルーチンワークの後、後藤さんと出掛け、前回の集まりにも参加した舞鶴さんを途中でピックアップ。新宮先生をエネカンに訪ねた。おかげで、このわずかな時間で、経営者やタレントなどがよく八卦に頼るが、そのわけが分かったような心境にされ、爽やかな気分にされた。

 新宮先生には、幾度か強烈なパンチを食らっている。まずはその出会い。次いで、わが家を最初に訪ねてくださったときだが、アイトワの理念を紹介してヨカッタ、と思った。

 先生に、「『太陽の恵みの範囲で』と切り出す」生きる信念など「初めて知った」と、驚いていただいた。「なぜなら」とばかりに引き合いにされたのが、「最大多数の最大幸福」。「最大幸福」に私も異論はないが、かねがね「最大多数」には釈然としないものを感じていた。それがその時に腑に落ちた。

 「最大多数」とは、どこまで含めて最大とするか、と聞いた瞬間にピンと来た。この1発で私の釈然としない気分は晴れた。未来世代まで含めると、太陽の恵みの範囲で「最大幸福」を求めなければならなくなる、とピンと来た。化石資源などを用いた最大幸福は、決して最大多数には及ばない。個の思い出を振り返りながら帰宅。意気揚々とブルーベリーのネット外しに取り掛かったが、レースカーテン地を(袴ように)巻いた小さい方だけ片づけたところで陽が落ちた。



 

これだけの書籍をかき集め