男の役目
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妻は、手持ちの材料を用いて、己の力を駆使して人に尽くそうとする。その姿は、亡き母に似ている。この度のトマトで言えば、次々と熟れるトマトを勘定に入れ、料理をしてより良き献立を用意
、料理しようと考え、つきぬ努力をしたいことだろう。 でも、それは、それまでのこと、と私には見える。逆に、それではその先が、未来が推し量れない。今の幸せを多少は犠牲にしても、未来を明るくしたい、と私は思った。見える幸せを多少は犠牲にしても、見えない未来をより確かにしたい。それは亡き父のやり方だ。 |
次々と熟れるトマトを勘定に入れ |