楽しみ
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私は風呂焚きを、読書の時間か、片づけ物の時間として活かす。この日は、今は亡き母の嫁入り道具の1つ、手提げ(携帯用?)の裁縫箱を(引き出しなどが欠けていたから)つぶし、燃料にした。つぶしながら、竹釘を用いた丁寧な細工に触れ、職人の技に心を惹かれた。 天蓋(ふた)を開けると、針山などがあった。その蓋の蝶番(ちょうつがい)に心惹かれ、根気よく取り外すと、ブリキ製の手作りと分かった。針山から人毛の玉が出て来た。「くけ台」を立てる部品の細工は、職人が木を削る姿を連想させながら、焚口に放り込んでしまった。「この部品と蝶番は残しておこう」。ならば、この取り出すことができる針山などを収納する木製の器も残し、何かに流用することにしよう、と思った。 |
針山などを収納する木製の器 |
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