災い転じて福となす買い物
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先週は2度も、遠方にある巨大HCを訪れたことになる。週初めは網田さんに連れて行ってもらい、週末は後藤さんの世話になった。それは、週初めの買い物で失敗があり、商品を交換する必要性に迫られたからだ。 だからと言って、単なる交換のための再訪では「つまらない」だけではなく「クヤシイ」。いや「もったいない」、とまで思うようになり、有意義な再訪にしたくて思案している。 まず、首の長いジョウロをどうするか。コンクリプールの上に育苗場を設けたことで、首の長いジョウロが必要になった。だが、巨大HCにも期待の既製品はなく、補修する部品を探したが、なかった。巨大なHCも、本屋と同様に、売り上げ効率の追求に追われ、「セールスプロモーション」に終始なのだろう。だから、商品の絞り込みが間違っている。「カストマーズケアー」になっていない。いずれネット販売に脅かされかねないだろう。 結局、使い古した既製のジョウロの部品を活かし、手作りで改造した。 再訪の主目的は、植え込みの剪定用電気バリカンの交換だった。先週初めの買い物時に、「充電式」の剪定バリカンの「超高級刃の方を買ったつもり」が、帰宅して品を開けてビックリ。コード式ではないか。なぜこのような買い間違いが生じたのか、 網田さんは「私がついていながら申し訳ない」と言い、「次の土曜日に換えに行きましょ」と誘ってくれた。お茶の稽古で京都に来るのだろうが、何故か申し訳なく感じられた。だから、「後藤さんに頼んでみる」と私は応えた。かねがね後藤さんに、「あちらの方向に毎週末、出かける機会がある、用事があればいつでも」と言ってもらえていたからだ。とはいえ、単なる商品の交換では、なぜか網田さんだけでなく、後藤さんにも申し訳なく思われた。 そこで、まず、「なぜこのような失策が生じたのか」その原因を確認しよう、と思った。同時に、なぜ網田さんが「私がついていながら」と言ったのか、と思案した。そして、おそらくそれは、「職人が側についていながら、道具の買い間違えをさせるなんて」と、不本意な思いであったのではないかと憶測し、余計に申し訳なく感じている。 だから、「なぜこのような失策が生じたのか」という問題を解決するために、カメラを持参して確かめよう、と考えた。陳列のありようと、商品説明のありようをつぶさに記録し、失策の原因を突き止めよう、と考えたわけだ。世は、店舗型小売業は、「セールスプロモーション」型から「カストマーズケアー」型に宗旨替えしないと大変なことになる。 この巨大HCがいまだに「セールスプロモーション」時代の名残を色濃く残しているのではないか、と疑った。同時に、「カストマーズケアー」に目覚めつつあるのに、私がかってに早とちりし、失策を犯しただけではないか、とも自問した。かくして再訪し、撮影し、分かった。 直ちに気分を転換。「再訪できてヨカッタ」と思えるようにする買い物に移った。つまり、再訪を好機に、より意義のある買い物デーにしたい、と願ったわけだ。 まず、薪小屋の雨漏り対策を仕上げよう、と目指す売り場を探し始めた。実は、前回の買い物時に、薪小屋の雨漏りを直す材料を買い求め、試用した。だが、機能的に完ぺきではなかった。いわんや美的にはとうてい感心でるものではなかった。そこで、この試用を「良き実験であった」と思えるように、新たに思い当たるフシの品を探し始めたわけだ。 次に、「水屋の1つの欠点を、災い転じて福となす式に埋め合わせよう」とも考えた。過日の「緑の天蓋」の手入れ時に、水屋の欠点が「いよいよあらわになり始めた」と思わせられていたからだ。それは、庇が短すぎたことで生じた問題だ。板張りの裾部が雨にぬれ、腐食しかけている。「まずは、背面を造作し、新たな収納庫を設ければ、一石二鳥ダ」と思いついた。 後藤さんに快く連れて行ってもらえたおかげで、これらの造作に必要な資材を探すことができた。最後に、「いざ帰らん」という段になって、もう1つ「思い切って」と、追加する品を思いついた。前回の買い物で得た観葉植物の苗で浴室用の鉢植えをこしらえていたが、少し貧相に感じていた。それは、サボテン系植物の苗が予想外に高価に感じられ(500円近くもした)、ついケチの癖が出てしまったせいダ。それを反省し、この度はそれを上回る奮発をし、帰宅後、まずこれを満足できる鉢にしている。網田さんと後藤さんのおかげです。 |
手作りで改造 |
再訪し、撮影 |
必要な資材を探すことができた |
観葉植物の苗で浴室用の鉢植え |
満足できる鉢 |