など
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フランスの同時多発テロの報道では、2つの解説にハッとさせられた。1つ目は、フランス人がフランス人を狙った初の自爆テロであった、との指摘。2つ目は、風刺画テロの時は「表現の自由を守るため」との国民を1つにする要素があったが、この度は「何か守るものがあるのか」との指摘だった。 先の指摘は、このテロが、昨今の難民問題の取り扱いについて、政治的に利用されはしまいかとの心配と、「そうはさせないゾ」「させてはいけない」との意向をにじませた。しかし、後の指摘は、解説者も疑問を投げ出しただけに過ぎなかったようだ。 もちろん私は、後者に強く反応した。「守るもの」ではなく「捨て去るべきものがあるのだ」と叫びたくなった。そして、その捨て去るべきものに固執して、このテロを政治的に利用し、難民受け入れを制限するのではないか、と危惧した。 |