男3人は庭仕事
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素晴らしい朝焼けで明けた。3人の来客には約束の時間に訪れてもらえ、維さんは和服姿で来客を出迎えた。 男2人と、お茶を済ませた後、早速仕事場に移動し、庭仕事に取り組むことになった。そこは数時間前までは手のつけようもないほど散らかっていた。 2人にはナタ仕事に当たってもらったが、松尾さんは小1時間で、「握力が」きかなくなった、と言ってすぐに(私から見れば、わずかの量で)投げ出した。そうなることを先刻承知していた私は、さまざまな作業を用意していた。 それぞれの作業には、体験しないと読めないことや、計り知れない心境が用意されていることを語り、次々と異なるテーマに取り組んでもらった。社会人になっている彼に、身に着けてほしい事だった。 劉さんの息子は、鉈仕事で頑張り通し、手にマメを作った。これはこれで凄いことだから、私は褒めたくなった。だから今度は、「気が向けばいつでも一人でどうぞ」と誘った。この発言に対して、母親の劉さんは息子に向かって「家ではいつも叱られているのに、褒められましたね」と語り掛けた。個性はとても違うが、良き若者2人と過ごして2時間だった。 当週は他にも、「夢ちゃん」もその父と訪ねてくれた。その父は、開店来の客で、夢ちゃんは母親の腹の中にいた時から来ている。金太を、父と保津川や愛宕山にも連れて行った。「金太は」と2人を見送りがてらに見ると、暮れに買い与えた敷物を小屋から引っ張り出していなかった。幼児期から仲良くしてきた金太だが、歳をったものだ。 |
素晴らしい朝焼けで明けた |
3人の来客 |
維さんは和服姿で来客を出迎えた |
早速仕事場に移動 |
手のつけようもないほど散らかっていた |
社会人になっている彼に、身に着けてほしい事 |
鉈仕事で頑張り通し、手にマメを作った |
「夢ちゃん」もその父と訪ねてくれた |
暮れに買い与えた敷物を小屋から引っ張り出していなかった |
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