弱いものだなア、とわれながら恥ずかしくなった。不整脈の度合いが気になって、「人体実験はちょっと度が過ぎたかな」とションボリした。母の「性懲りもなく」との耳にタコができるほど聞かされた説教が聞えた。
何が恥ずかしいかというと、まず、寝つきが悪かったことだ。わが身体のことで、こうした寝つきの悪さは初めてだと思う。妻に何かを言おうとしたが、余計な心配はかけたくないし、と躊躇した。でも何かを、とも考えたが、今さら優しい言葉などはけないし、と考えているうちに、ドンドン時が過ぎ去った。
でも最後に、「そうだ」と思うところがあった。うまく、例えば2025年ごろまで、生き残れれば、同病の人に「これで、助言資格を手に入れられそうだ」と考えた。「お大事に」とか「安静に」になら、今の私にも言えるが、ここまでは「私には大丈夫だった」と紹介できる資格が手に入った、と考えているうちに眠りにつけた。
たったそれだけのことで、翌朝の空模様がとても新鮮に感じられた。
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