もう1つの日本の起点
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香川は、徳島と山1つ隔てた隣県と言ってよいように思われるが、ここでも多々認識不足に気付かされ、反省することしきりだった。 山1つ隔てた差なのに産物が大きく異なり、レンコン田がなく、溜池が多いことに気付かされた。「まだあと、(友人の家まで)どのくらいかかるのだろうか」と思っていた矢先に、初見の大きな花が咲く木を見た。通り過ごしてすぐに、なぜ「車を停めてほしい」と網田さん頼めなかったのか、と反省しながら「オレンジ色のハンカチノ木?」と、首をかしげていると、みなれた一角にさしかかった。間もなく目的地、と分かった。 車から「ヨシッ」と心に決めながら降りた。まず、友人の愛犬が声で迎えてくれた。次いで記憶に残ることは、空海だった。雨に恵まれた徳島と違い、雨に恵まれないことを知った空海は、1200年も前に数々の溜池を地域一帯につくらせていた。ただそうと知っただけで、得体のしれない何かを感じてしまい、唖然とした。 帰路、「あの辺に」と思われる方向を目指し、その途中で、同種の花をつける木を見つけた。花の色は一種ではなく、「この地域では、ありふれた木ではないか」とさえ思えた。そして、近づき、吹き出した。「なんと」袋がけしたビワの木であった。 まず、友人の家とは異なる角度から瀬戸内海を望んだ。次いで津田の松原を訪ねた。この地を、水戸黄門は幾度か(?)訪れていたようだ。豪商、板谷幸四郎の繁盛ぶりを、この地の盆踊りの歌詞「板谷の屋敷は箒はいらぬ、芸者女中の裾で掃く」で憶測した。 |
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溜池が多いことに気付かされた |
オレンジ色のハンカチノ木? |
空海だが、あれほどの成果をわずか2年の中国留学で上げていたことも知った |
札所のジオラマ |
脚は浜辺を目指していた |
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津田の松原を訪ねた |
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墓参 |
大窪寺も訪ねた |