エネカン通信284

 

エネカン通信284          2016/04/23

 

 今エネカンでは、例のヒートパイプの応用を考えたいという企業が現れ、花見もする、実験もやる、と忙しくしています。しかし時間の経つのは早いものでもう5月連休前になりました。東京集会、総会など、マダマダと思ってたら、目前ですね。スケジュールを公開、参加者、申込受付開始をします。と同時に毎年ながらエネカン会費のお願いをいたします、今年も宜しくお願い申しあげます。

@エネカン東京集会528日、土曜日)の場所、時間、テーマ。

Aエネカン総会72日、日曜日)の場所、時間、テーマ。

Bエネカン会費の振り込みのお願い。

以上の他、熊本地震の件で、マグニチードについての復習も書きました。

 

@エネカン東京集会528日土曜、東京大学山上会館(2002号室、)で午後2時から受付開始。今年も会の後3時半頃から茶話会を開いて懇親、懇談するつもりです。是非いまからご予定を!飛びきり面白い話題でやりますよ。ヒートパイプで発電?不可能か可能か?今やってる実験のこと、胡蝶の夢、音楽の話。ご意見拝聴したいです。申込受付中です。(参加予定の方はエネカンにメールをお願いします。)

 

A エネカン総会の日取りを決めました。
72日(土曜日) 1時半受付開始、午後2時〜330分 エネカン総会と講演会
キーワードは「エントロピーとマグニチュード、数はケタで効く」「世界初ヒートパイプ新装置デモ」

  午後3時半から5時半 懇親会(3千円)

  場所 京都大学時計台記念館2階 

  総会講演会「第3会議室」、懇親会「第4会議室」

  今年は土曜日であることにご注意を!奮ってご参加お願いいたします。(参加予定の方はエネカンにメールを下さい)。

 

Bエネカン会費:エネカンの年度は6月からですが、すでに待ちきれずに?振り込みをされた会員も出始めました、有り難うございます。(一口1000円、正会員5口から、賛助会員1口から)。 振り込み先を下記いたします。旧口座も当分保持しますが、振り込みは、どうか下記宛てにお願いいたします。

 

 京都銀行 下鴨支店(店番:142)普通預金 口座番号 3385134
      キョウトエネカン ダイヒョウ シングウ ヒデオ

 ゆうちょ銀行 普通預金 
   店名 四四八 (ヨンヨンハチ)
   店番 
448 
   口座番号 
1819039
   シングウ ヒデオ
   記号
14420 番号18190391

 

 ゆうちょ銀行 振替払込口座
   口座記号  
009009
   口座番号  
235184
   加入者名  新宮秀夫

 

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マグニチュードとエントロピー

 熊本地震、大変ですね。エネカン会員には九州の方も数名おられますが大丈夫ですか?

京都も秀吉が新築した伏見城がひっくり返った伏見地震(1596年)もあるし、もっと古くには鴨長明が方丈記に書いてる大地震(1185年)もあったのですから、いつ来るか、安心してられません。

  エネカンでは東北大震災の後で地震のマグニチュードとは何か分かり易い説明を考えました。熊本地震でもメディアにはマグニチュード、という言葉が頻出しています、そして必ず、震度、が合わせて書いてある。これを復習しましょう。

  マグニチュードは放出されたエネルギーの量の対数で、地震の凄さ、規模、を表します。震度は揺れの強さで、同じマグニチュードの地震でも、震源の深さ、位置、地盤の強弱などで、色々の数値になります。被害の大きさは震度で決まるのはアタリマエですが、地震学的には規模を表すが問題なので、学者先生は両方をお話しになり、一般人はワカランけどすごいな〜と感心する他ない。

  放出されたエネルギー量のケタがマグニチュード 、なんですが、ケタとは数の対数だ、そして対数(ケタ)は数の「効き目」を表す、とエネカン通信に何度も書きましたね。

 エントロピーは温度(物質の持つ熱エネルギー量の指標)の対数:ケタ効き目である、ワケでしたから、地震のマグニチュード は放出エネルギー量の対数(ケタ)であり、それはエネルギーの効き目を表すことになります。

 1つ注意すべきことは、エントロピーは無理数 e = 2.71828... を基準にケタを数える。地震は、31.6...を基準にケタを数える。という違いがあります。31.6って何?といわずに、31.631.6 = 1000 と計算して下さい。

つまりマグニチュードが2増える(31.6 2乗、2回掛ける)と地震のエネルギーは1000倍になる!

 これでマグニチュードは誰にも解るはずですが、世の中にはやっかいにも、式が出ないと判らない人がいるので、式も書いて置きますます。ウィキで調べても、難しいそうな式が出ているので、下記はエネカン特製に肝心カナメの理屈が判るように書き直してあります。愚者には一言以上はシャベルな、という諺(もとは賢者には一言で足りる)に合致しているはずです。
   log31.6E/E0 = M      E/E0 = 31.6M     (E0 = 15キロカロリー63kJ)
 
Eはエネルギーの量、E0 はアメリカ人リヒター氏が1930年ころに勝手にきめた基準のエネルギーの量(マグニチュード零の地震のエネルギーです。15キロカロリーはキャラメル4粒を食べて得られるカロリー量くらいの数値)。

  熊本地震は14日にマグニチュード6.5の地震が起こり、16日になってマグニチュード7.3の「本震」が起こったと報道されています。新聞に16日の本震は14日に起こった前震?の16倍のエネルギーだった、と書いてありました。この計算、どうなってるんや?新聞には勿論説明ナシです。コレ、Mの差が7.36.50.8、ですから、31.60.8乗 31.60.8 = 15.8... 16ということ、つまり31.6を基準にケタを数えると、0.8ケタ増えると、16倍のエネルギー放出になる、いうことなんです。