今後のことも考えながら

 

 温室の北方6〜7mのところに個離庵をつくり、その間にイノシシフェンスを張った関係で、その間をつなぐ石畳を(フェンスの挟むようにして)敷いた。石畳道にしたのは、まず、夏に野草が茂っても(石畳を敷いたところは生えないから)温室と個離庵間の行き来を楽にする。もう1つの理由は、石畳みを敷いておくと、イノシシはフェンスをめくり上げにくくなる、はず。

 だが、2つ問題を残していた。まず、野草は石畳の隙間から芽を出し、それが育つととても取り除きにくくなる。なぜなら、石畳に挟まれば部分を、野草は窪んだウエストのようにして根を張り、抜き取れない。カマを振るうにも相手が石では使いにくい。しかも、ここは、かつてヨモギとミツバが生えていたところで、なぜか例年以上にヨモギとミツバが芽を出し、よく茂った。

 そこで、以上の2つの理由と2つの問題をなんとか塩梅よく調整できないものか、が今後の課題になった。もちろん、その課題には。「充分なる加齢対策のご配慮を」との天の声も聞こえてくる。それは、この庭で一番気にかけてきたことが、常に「今後のこと」だから。来年の早春(草が芽生える)までに、打つべき手を、あるいは打てそうな手を打ちたい。