徳島旅行

 

 一行8人での忌部神社参拝から始まり、馬内にある巨木下の祠でしばし古人の暮らしに想いを馳せた。これがトッテンさん一行を忌部文化と剣山系傾斜地農業を紹介する案内の始まりだった。

 剣山の傾斜地農業では、稲刈りが始まっており、コエグロ作りも始まっていた。コエグロコとは「肥料=コエ」にする(刈り取った)ススキを(翌春まで雨天の下で蓄えておくために)「縛り上げた(グロにした)」小山。

 この傾斜地で、先週の大雨による被害が出ていないことにトッテンさんは注目。またすぐに地元の人との接触も始めた。前回の訪問時に「ソバマキトンボ(ソバの種まきを急かすかのごとくに飛び始める赤とんぼ)」が盛んに舞っていたが、今やソバは満開キビ類やカラトウガラシの収穫は終わっていた

 多品種集約農法が美しく、これからの日本の望ましき農業のありようの大事な1つを示しているかのように思った。端四国八十八カ所の23番札所は、今や日本最初の喫茶室(?)と呼ばれており、網田さんはおどけたここから眺める景色は見事

 各戸で冬ごもりの準備が進んでいたが、薪の使用状況によれば去年の冬はしのぎやすかったようだ。石垣を活かした花壇が盛んな三木栃集落では、ニホンミツバチの養蜂も盛ん。この日は天候に恵まれ、遠景も近景も美しかった(3度目の訪問にして初めて触れ得た)し、人々はのどかだった。

 この夜は近郊のホテルに泊まり、トッテンさんのおごりで網田さんも「まッええカ」となり、3人はしこたま飲んだ。2日目は、当初予定していた雲上の民宿に立ち寄り、「次回はここで」と思った。山水やシカ肉カレーの味も確かめ、露天風呂、五右衛門風呂、ゼンマイ畑、あるいは民宿からの遠望など、その生活ぶりも偲んだ。

 

忌部神社参拝から始まり

巨木下の祠で

稲刈りが始まっており

稲刈りが始まっており

被害が出ていないことにトッテンさんは注目

地元の人との接触も始めた

今やソバは満開

 

キビ類やカラトウガラシの収穫は終わっていた

カラトウガラシ

多品種集約農法が美しく

網田さんはおどけた

ここから眺める景色は見事

 

各戸で冬ごもりの準備が進んでいた

石垣を活かした花壇が盛んな三木栃集落

ニホンミツバチの養蜂も盛ん

天候に恵まれ、遠景も美しかった

露天風呂

ゼンマイ畑

民宿からの遠望
 

 

 次いで、集落群の中にある唯一のガソリンスタンドに、「ここは情報の集積地」ということで立ち寄り、茶菓子を振る舞われ、しばし歓談した。

 久薮集落では「手間がえ」と呼ばれる村人総出の作業中で、大勢の人に出迎えられ記念撮影もできた。お堂には数珠回しをする大きな数珠もあった

 最後は猿飼集落だった。ここで世界最大傾斜地農業を見学、足がすくんだ。次回訪ねた折には(足腰が弱っており)踏み込めないかもしれないと思い、おそるおそる踏み込んだ。村人は私より高齢であれ農作業に従事していると聞き、恐れ入った。これが真のボケや、要介護老化防止策かも知れない、とココロを引き締めた。

 道中の石組も見事だったし、何かを祭った祠に心惹かれた。一地の集落には神社や祠が随所に点在している。何段かに分かれた滝も見事だった

 かくしてソラ世界を後に、帰路につき、鳴門で野田先生に迎えられた。トッテンさん念願の竹パウダー農法の学習と、タケパウダーで改良した農地を見たし、その蒸留水は健康の改良にも生かせるとのことで飲んでもみた。炭農法も見学した

 帰宅後、これまでは薬かのごとくに混ぜ込んでいた(無煙炭化器で造った)炭を、これからは大量に鋤きこむ実験を始めよう、と考えた。また、前回もらったタケパウダーが十分熟成したころだろうから、この試用も試みることにした。

 かく1泊2日の旅は終わったが、トッテンさんは金曜日に早々とこの旅の様子を「鴨川だより」のトップコンテンツで「〜ソラの集落〜」とサブタイトルを付けて紹介した。
 


村人総出の作業中

大勢の人に出迎えられ

記念撮影

大きな数珠もあった

世界最大傾斜地農業を見学

 

 

道中の石組も見事

何かを祭った祠に心惹かれた

 

何段かに分かれた滝も見事だった

 

炭農法も見学した

炭農法も見学した