珍しいことに妻は、当週は、随分以前から2度も(火曜日と水曜日に)外出予定を入れていた。その後、私は喫茶店も定休日のこの火曜日に、アイトワにとって大事な工事を2つも入れた。イクステリアの新設と門扉の修繕工事だ。それは、妻が留守中に完成させておき、喜んでもらう方がよさそう、と目論んだからだ。
火曜日の外出は、妹に誘われたもので(私も誘われたが辞退した)、「なんと」大阪で公演中のサーカスの観賞だった。そのついでに「兵馬俑展」も覗くことにした、という。妻には珍しいことであり、私は大いに賛成した。
問題は水曜日の催しだった。京都新聞社主催で、「未来を拓く京都の集い 日本人の忘れもの 知恵会議」であり、大原美術館理事長の大原健一郎さんが出席と知り、大いに期待して出掛けたが、少し物足らなさを感じて帰宅したからだ。聴きたかったことが聞けなかったのだろう。
氏は、文化と文明を峻別しており、過去の遺産である文化を売り物にして客を呼びよせ、繁栄しようとするだけの町に堕落してはならない、と呼びかけている。妻は氏の「文化首都を自負する京都」に対する氏の注文に大いなる期待を寄せていたようだが、うまく引き出せぬままに会議は終わったようだ。
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