気になり始めたこと |
「日本は大丈夫か」が、このところとても気になっていることだ。その上に、このたび「アメリカも大丈夫か」が加わった。 日本は、西ドイツを抜いて、GDPで世界第2位になった時は大騒ぎをした。だが、はるかに人口が少ないドイツに歳入で追い抜かれ4位になったことをあまり騒いでいない。そして、5位をフランスが占めている。これぞまさに公共哲学が関わる問題ではないか、と思った。 それにしてもロシアは、と気になった。歳入で言えば、スイスやノルウェーを下回り、日本の7分の1に近い。だが、日本よりはるかに大国に思えてならない。少なくとも(日本の現政権のように金銀をばらまくような大判振る舞いをせずとも)世界では、確かな地位を占めた大国として扱われている。 ロシアは歳入ではアメリカの15分の1、GDPでも14分の1だが、アメリカと対に渡り合っているかのように思われる。それはどうしてか。 領土の広さ、人口の多さ、兵力の凄さなど、経済力以外にも国をはかるモノサシは多々あるわけだが、これから最も大切になるモノサシは何か。このたび知り得た公共哲学という言葉だが、まさにこれだ、と思われた。 TPPは現実化するだろう。その販促係のようなことを役目を日本は担っているが、公共哲学の普及、普遍化の差が、格差を大きく変えそうに思われてならない。 |