感激

 

 柴先生は江戸時代の庶民、とりわけ女性の研究では右に出る人はこの世にいないはずだ。その実績で折り紙付きだが、その人が京都での何年かの研究成果をまとめ上げ、次の人生に踏み出す、といって訪ねてくださったのはついこの間であった。このたび、その道を切り拓き始められたことを知らせてくださった

 つくづく良き「人生の師」を得たものだ、と思った。「わが先を行ってくださる師」と言えるような自分にならなければ、とココロを打たれた。橋本宙八一家との縁を結んでもらえた人でもある。

 つまらないことをグジグジ考える暇があるのなら、柴先生の爪のアカでも煎じて飲むほうがマシなような気分にされた。