3人の来客
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そのお一人は今関信子さんだった。児童文学作家として、1人で3著が推薦図書に選ばれた人は初めて、のはずだ。2著目が選ばれたときに、それは初めての人、と聞いたように思う。 常に座標軸が定まった先生であり、いつも心を洗われる人であり、「わが先を行ってくださる師」と言えるような自分にならなければ、とココロに言い聞かせる人だ。いつも先生に「うン」と言ってもらえたら、私は100人力を得たような気分になる。 2人目は岡部達平さんだった。新聞の一面記事も持参してもらえた。着々と、小中学生の体育服の完全リサイクル運動は広がっている。子どもたちの心に芽生える完全リサイクルへの想いは、いかほどの大きさの宝物であったかは、早晩誰の目にも分かるようになるだろう。 この運動を今関信子先生が一著にまとめ、その一著が推薦図書の3著目に選ばれた。 この運動が対象とする子どもたちが選挙権を得るまでに、あと10年前後の年月を要する。それまでのどこかで、今のありようの日本は破綻すると見る私は、ハラハラしている。それだけに、石橋湛山の「小日本主義」に傾けた「真にデッカイ心・小日本主義」を振り返り、改めて岡部達平さんのこの大局着眼小局着手のココロに、一層心惹かれた。 3人目は、日中のかけ橋の1本をていねいに架けたいと願っている劉穎 (リュウエイ)さんだ。この人にも、いつもココロを洗われている。 地球を小さいと見るか、大きいと見るか。私は小さいと見る目のほうが「小日本主義」の真価を読みとりやすいように思われてならない。 |
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