咳払い1つ生じず

 

 2時間にわたって、こうしたテーマで、これだけの人を引き付ける力、それに心打たれた。鳴りやまぬ拍手や、帰路の人たちの会話にも励まされ、なんとか京都でも、とのココロを固めた。そして、広く日本中で公演され、1人でも多くの人がこうした知識を得て、そのうえで原発の是非を考える世の中になってほしい、とせつに願った。

 残念だったことは、集まった人の中に若者が少なかったことだ。今の世の尻拭いが求められる世代の関心が薄い、と思わざるを得なかったことが残念でならなかった。同感の人が多かったと見えて、「若い人に聴いてほしかった」との声が多々聴かれた。