井戸枠水槽が教える異常渇水

 


 井戸枠水槽とは、1986年4月にアイトワの(看板をあげたが、その)建物を造った(1985年の工事の)都合で井戸枠が余ったのを幸いに思いついた造作。その内の2つを活かしたもので、水の自給能力を身に着ける工夫の1つ。この水槽は8割がたは土に埋まっており、底は張っていない

 水源は、敷地が山の裾野にある関係で湿気る場所だ。その一帯の水分を、埋め込んだ暗渠で抜き取り、土管(プラスチックパイプ)を通して井戸枠水槽に流し込み、溜まるようになっている。

 この水槽は、常時は満杯だが、夏場の渇水期には水位が下がることがある。かつては水位が下がることはなかったが、いつしか下がるようになった。とはいえ、下がっても40p程度だった。だが、ここ数年は異常が生じている。その正確な時期や状況は、当週記を振り返れば正確に分かるが、2年ほど前の夏に、底の土が見えるほどまで下がった。

 その異常が、今年も生じ始めているのかもしれない。このたびの慈雨とまではいえないが、雨が降った翌々日(9/6)の朝の観測では、40cmほど下がっている。その後、一晩雨が降ったようだが、満杯にはしておらず、8pほど水位が下がったままだ。
 

8割がたは土に埋まった水槽で底は張っていない