身を切られる思い

 

 200人からの職人が、全国から集う「第2回 匠の祭典」が京北町で、日曜日から2泊3日で開催される。京北木材総合センターが会場だが、そこは「方丈」で用いた材木を買い求めたところだ。

 問題は大型で強い台風が近づいており、予報ではまさに開催日から一帯を通化しそうなことになっている。主催世話人の長津勝一さんの心境はいかばかりかと、胃が痛くなるような思いに駆られた。

 これまで、わが家ではパーティを幾度か囲炉裏場で開いてきたが、その都度天候を心配した。会場がぬかるまないか。当日、雨にならないか。テントを張っておくべきか。かがり火などで用いる薪はいつ出しておくか。これらの心配は私の担当であっただけに、ヤキモキした。

 わが家のパーティは多くても20人どまりだが、200人ともなると連絡も大変だろう。身を切られる思いがした。