エイモリー・ロビンスさんヤジョセフ・ロームさんとの会話

 

 エイモリー・ロビンスさんは、エネルギー問題ではアメリカ随一の権威者で、54州のほとんどがエネルギー政策面の顧問に選んでいた。ジョセフ・ロームさんは、時のエネルギー省長官の筆頭補佐官だった。

 『「想い」を売る会社』のための2度にわたる取材での面談だったが、幸いにも、リズさんに通訳を頼んだおかげでこうした人とも話し合えたし、二人ともに食事の機会も得た。

 エイモリー・ロビンスさんは、日本ほど自然エネルギーに恵まれた国はない、と指摘。太陽光発電では先進国だし、地熱発電も日本の技術で世界に普及しつつある、と期待した。

 事実、その後NZなどは、日本企業の技術と機器で地熱発電大国になり、原発を導入していない。だが日本では進まず、原発に偏っている。日本は波力や風力にも恵まれている。

 その反面で、とロビンスさんは言葉をつなぎ、原発の設置で言えば、先進国の中では日本ほど不適切な国はない。巨大なプレートが日本ほど数多く入り組んでひしめいている国はないからだ、と指摘。地震、噴火、あるいはツナミなどの恐れが多い国は原発は避けるべきだ、と語った。