ハッピーの散歩に工夫
 

 妻は「もしや」と思い、ハッピーを庭の外に連れ出す散歩を始めたようだ。結果、その思いが的中したようで、「オモラシがなくなったの」と大喜び。

 それまでは庭の中で散歩をさせていた。縄張り意識を強くさせて、番犬としての役目をキチンと果させるうえで有効だろうと考えていたわけだ。ところが、庭の中はライバルの犬が入り込まないこともあってマーキングの用がなく、尿を溜めがちになるのではないか、それがオモラシの原因ではないか、と妻は考えたようだ。案の定、庭外に連れ出すと、あちらこちらでマーキングに励み、オモラシしなくなった、と鼻高々。

 「待てよ」と考えた私は、「今日は私が」といってハッピーの散歩を引き受け、連れだした。まず「珍しいことですね」と、犬を散歩中のご近所のご婦人に冷やかされた。そのオス犬は唸り声をあげて盛んにハッピーに挑みかかったが、ハッピーはキョトンしていた。想うところを確かめたくなってハッピーを連れだしていただけに、私なりの得心をえた。

 その日は1q程連れ歩いたが、ハッピーのマーキングは、これまでのどのオス犬よりも回数が少なく、熱心でない。これは、大好きな獣医にいつか確認したい、と思うテーマである。去勢と関係がるのではないか、と思っている。