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台風14号とカトリーナ 05/09/11

 丹後旅行は愉しいだけでなく、充実感に富んでいました。往復の道中は多彩でしたし、地球デザインスクールでは心地よい緊張感も覚えました。スクールではスピーチの時間を与えられ、しかも関東から教員に引率された前途洋洋たるゼミ生も参加していたのです。帰路、台風14号の前兆と思われる強い雨に打たれましたが、それは車の中にいたときのことでした。

 庭にイノシシがまた進入しました。月曜日の朝、雨が小降りになったときに少し庭を見回りますと、ミミズが狙われたのか堆肥の山が崩されており、ユリネも半分ぐらい掘り起こされていました。土曜日の夜半に犬が吼えたようですが、その時に襲われていたのでしょう。丹後旅行の帰途、京都府が管理する牧場に立ち寄ったときにワナにかかったイタチを見ましたが、イノシシも捕らえ(る工夫をし)てイタチのようにションボリさせたいものです。

 火曜日は台風14号対策に追われました。大雨に備えた排水対策に一汗かいたり、風で倒されそうな鉢植え植物を屋内に非難させたり、強風に備えて覚悟も決めたりしたのです。温室の南側には富有柿の木があるのですが、今年は枝にたわわと実がついています。その実が強風で飛ばされて温室のガラスに当たると大変です。だから、いざというときに切り落とすべき枝の目星を付けただけでなく、直撃される最悪の事態を妻と語り合ったのです。相当のガラスが割れたときは温室を撤去し、庭の様子を変えるチャンスにしよう、と話しあいました。

 台風はそれ、大雨ですんだおかげで、干上がった泉に水が戻り、水槽も満杯になりました。庭に出られない間に新聞の整理をしたのですが、私が危惧する小泉観がまんざらでなかったことに気付かされました。「民にできることは民に」と叫びながら官僚主導の世にした小泉さんに、堺屋さんは「政治主導を取り戻せ」と叫びたいようです。東大の佐藤教授は「米百俵」の逸話で教育を大切にする人と印象付けたのなら、「少しは教育に力を割け」と叫んでいました、など。

 それはともかく、14号に直撃された九州は気の毒です。今後、地球温暖化問題が深刻になるだけに心配です。それにしてもカトリーナの惨状は目を覆うばかりです。いつもハリケーンに襲われている地域なのに、カトリーナに対して創造的に立ち向かう人の姿が見られませんでした。きっとブッシュは、自然災害に備える立場の組織や人を腐らせていたのではないでしょうか。テロではその原因を取り除く努力をせずに、軍需産業などに組するような策をとり、問題を複雑にしました。同様に、自然災害問題でも判断間違いをしていたに違いありません。一刻も早く京都議定書に戻るなど、心ある人が奮起する国にすべきです。さもないと己(ブッシュ)の尻馬に乗った国や人まで道連れにし、哀れな目にあわせかねないと危惧すべきです。

 週の後半は台風一過の好天が続き、庭仕事が捗りました。人参の跡を耕してラッキョを植え、ズッキーニの跡には2度目の白菜をまき、冬野菜の種はすべてまき終わりました。ズッキーニの作り方ではひらめくものがありました。来年はその工夫を意識的に試みて、確信を得たらご報告します。泉と水槽に金魚を入れ直しました。日当たりがよいのに目が届きにくい所にあった水槽を、底が深い水槽に替えて少し埋め、水が日光で湯のように温まらないようにしたのです。

 他に今週は、外国の客を迎えたり願ってもない撮影班を受け入れたりしています。初夏に天王寺動物園を案内してもらった友がハーバード大学のランドスケープの博士を同道したり、プロジェクト]の撮影隊を迎えたりしたのです。博士にはエコライフガーデンを40年も前から手がけていたことに興味を示してもらい、2点の拙著を図書館に置いてもらうことになりました。プロジェクト]の番組で、いずれわが家がチラッと映し出されるかもしれません。


地球デザインスクールでの夕食風景です。汗まみれになる山仕事を組み込んだプログラムに、デザインを学ぶゼミ生が大勢参加していました。引率した先生も立派ですが、このゼミを選んだ学生にも期待しました。このたびの丹後旅行にご興味がおありの方は写真をクリックしてください。

泥アメリカ・ハナミズキの木についたヤマボウシのような実です。花はハナミズキでしたし、葉もハナミズキだし、種が熟れる時期もハナミズキと同じです。だが、今年初めてつけた実はヤマボウシでした。しかも、実の数が少ないためかもしれませんが、とても大きく、味も良い。

 

温室のハチの巣は、先週末にはここまで大きくなっていました。ハチは肉食で、蛾の幼虫も狙いますし、ヘビなどの死骸の掃除なども分担しますから、わが家では大切にしています。
温室の蜂の群れは、分峰しました。左は元の巣に残ったグループ、右は元の巣から3mほど離れたところにある吊り鉢の底に集まったグループです。台風来襲に備えて温室の窓を閉めているときに、吊り鉢に頭をぶつけて気付きました。刺されずに済みました。

 

初めて口にした野菜です。ご近所からもらいました。かつてツルムラサキを教えてもらったお宅です。この野菜は宿根で広がるそうですから、来年からわが家の庭でも育つことになりそうです。シュンギクのように香りが強く、粘り気はツルムラサキのようです。

石組み作業が終わった泉に、台風がもたらした水が溜まりました。多分これをもって完成と見てよさそうです。いずれ水はきれいに澄むはずです。金魚だけでなく、ヤゴ、イモリ、カエル、アメンボウなどが勝手に棲み着くことでしょう。

ねばねば4君子です。かつて妻が考え出し、ハナオクラの花(黄色)とオクラのシーズンが終わる秋口まで毎朝のように食卓を飾る惣菜です。モロヘイヤはサッと湯通ししてから刻みます。