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気骨のある生き方を 06/11/12

 楽しい来客とか便りや頂き物などに恵まれた一週間でした。来客は、ときどき経営相談に乗っている若き経営者の一家に始まり、商社時代から付き合っている新聞記者に終わりました。便りは、妻の教室の生徒さんから「自活のススメ」を読んだとの知らせ始まり、仲人をした夫婦からの長子誕生の知らせなどに広がりました。頂き物は「お庭で育ててください」とのチューリップやアネモネなどの球根が最初で、庭で育てたというトウガン、ピーナツ、柿などに至りました。

 腐葉土小屋ではカブトムシの幼虫が元気に育っています。過日、昨年の落葉で作った腐葉土の残りを小屋の手前に移動させ、奥にスペースを設け、今年の落葉を積み込めるようにしましたが、その折にカブトムシの幼虫をたくさん見かけていました。その後、収穫期を終えた夏野菜の畝の跡を次々と耕し、腐葉土をタップリと鋤き込み、苗床で育てた冬野菜の苗を本植えしましたが、その折にカブトムシの幼虫が、大小3種とも元気にしていたことを確認したのです。

 そこで、若き経営者に電話を入れ、一家で来てもらい、小学生の息子に20匹ばかりの大小3種の幼虫と大量の腐葉土を差し上げ、飼ってもらうことにしたのです。小さい2種が本当にカブトムシの幼虫か否か、カブトムシの幼虫だとすれば、大小の差は成長度合いの差に過ぎないのか、雌雄による差なのか、あるいは卵を産み付けられた年が異なるからか、などを確かめたいのです。私が自分で行なうよりも、子どもに観察してもらった方が値打ちがありそうに思ったのです。

 家族付き合いしている関東の友も、一家で、泊りがけで訪ねてくれました。岡山県からの帰途でしたが、お嬢さんが頭を打つ大事故で後遺症を抱えてしまい、同じ症状で悩む人たちの集いに出たそうです。そのお嬢さんとは、前に1人で泊まりに来てもらってから5年ぶりでしたが、他人の痛みやものの哀れにとても心を配る人になっていました。本人はリハビリに要する幾年かを人生のブランクと見て気にしていましたが、私は間もなく完治しそうだと見ましたから、チャンスと捉えました。だから日々生じる気持ちや想いを色や形、文章や旋律など、好みの表現方法で好きなように表わしてみてはどうか、と勧めました。内なるモノを有形化する努力です。

 この友とは商社時代からの付き合いですし、長子誕生を知らせてくれた青年は商社時代の同輩の息子でした。また、商社時代の同期生から飲み会の誘いもありましたし、商社時代の先輩の奥さんに、相談事を持つ人を伴って訪ねてもらってもいます。とりわけ、この先輩や同輩とは親しい間柄であったのに今は亡き人たちですから、過去を偲ぶことの多い1週間にもなりました。

 アイトワ塾もあり、「気骨のある生き方」をテーマに5時間ほど喧喧がくがくでした。大学での90分は「本当の豊かさ」がテーマでした。本当の豊かさを求めて、若者に気骨のある生き方をしてもらいたいものです。それは、教育(EDUCATION)を本来の姿に、つまり若者の潜在能力など内なるモノを発揮させる教育に転換することが必定で、さもなければ教育改革はまた失敗でしょう。

 アメリカの中間選挙は思った通りの結果でした。イギリスではブレア首相が愚かな人の尻馬に乗った愚か者にされそうです。アメリカでは米兵の死者が年内にも911の死者を上回り、ブッシュ弾劾の声が上がりそうです。そうでないと、世界は米英の民を見下すことでしょう。雨の週末は読書に明け暮れましたが、日本にエールを送る外国人の多くが(『なぜニッポン人は美しい風習をすてるのか』で)小泉前首相を危険視し、中には売国奴とさえ見ていたことを知りました。

 泊りがけの出張もありました。レモングラスの収穫やエゴマの葉の始末もしました。拙著をすべて読んでもらった人の1人が体調を崩していたのですが、回復したのと知らせもありました。週末に訪ねてもらった知己の記者は、講演の依頼でした。

いただき物のチューリップ、アネモネ、ダッチアイリスの球根、トウガン、掘り出したばかりのピーナツ、そして柿です。ピーナツは残しておいて種として生かし、来年は育ててみようと思います。幼い頃に母が育てたのを見て、落花生とはよくぞ言ったものだと感心していますが、その気持ちを新にしたく思います。
妻の教室の生徒さんからいただいたハガキです。私はまだお会いしていませんが、「自活のススメ」91の『創ることは生きる証』に妻が添えた一文で、妻が心に描いていた方からの便りでした。
今年は庭で3種のカマキリを見かけました。あと1〜2種はいるはずですが、今年はまだ見ていません。あとの2種は、茶色いカマキリですが2周りほど大きいのと、お腹が丸っこい中型で太目のカマキリです。
自然乾燥させているエゴマの葉を整理しました。こんな面倒な作業など不要なのかもしれませんが、今年は種の上手な落とし方をマスターしたく思っていますので、手をかけています。
お月見の夜に関東の友は泊まりに来ました。和三盆のお菓子で、高山ウーロン茶を楽しみましたが、ご一家は「聞香杯」に大喜びでした。お嬢さんにとっては、和三盆は鬼にせんべいでした。
アップルセージが今、盛りです。花も可愛いのですが、私はこの葉の香りがとても好きですから、今年は挿し芽でたくさん増やしました。ローズマリー、レモンバーム、レモングラス、ラベンダーとこのアップルセージの5種が私の好みですが、わが家ではラベンダーがうまく育ちません。
2種類目の老鵜柿(ろうあがき)が1つだけ実をつけました(左)。姫柿とも呼ばれていますが、いずれも小指の先ほどの大きさです。